*05:39JST NY株式:NYダウは98ドル安、関税リスクが存続
米国株式市場は反落。ダウ平均は98.60ドル安の41218.83ドル、ナスダックは133.49ポイント安の17844.24で取引を終了した。
トランプ大統領が外国で製作された映画に対する新たな関税計画を発表したほか、アジア通貨市場の混乱などで警戒感が強まり、寄り付き後、下落。その後、ISM非製造業景況指数が予想を上回り、景気への悲観的見方が緩和、さらにベッセント財務長官が国内資産市場に自信を表明、対中通商協議で著しく進展する可能性に言及し、下げ止まった。ダウは一時プラス圏を回復も関税を巡る不透明感は払しょくできず相場はマイナス圏で終了。セクター別では不動産管理・開発が上昇した一方、テクノロジー・ハード・機器が下落した。
靴メーカーのスケッチャーズ(SKX)は投資会社の3Gキャピタルによる同社買収を発表し、上昇。ソーシャルネットワーク・プラットフォームを提供するレディット(RDDT)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。肉食品メーカーのタイソン・フーズ(TSN)は第1四半期決算で鶏肉の売り上げが順調で1株当たり利益が予想を上回ったものの、低調な牛肉ビジネスが警戒され売られた。
動画配信のネットフリックス(NFLX)はトランプ政権の外国製作映画に100%関税を課す計画を警戒し売られた。保険のバークシャー・ハサウェイ(BRK)は著名投資家で数十年間最高経営責任者(CEO)をつとめたバフェット氏が今年末でCEO退任を発表し、下落。半導体メーカーのオン・セミコンダクター(ON)は第2半期の見通しが予想を下回り、下落した。
自動車メーカーのフォード(F)は取引終了後、第1四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回ったが、通期見通しを撤回し、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
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