*11:56JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):ロート薬、ALSOK、総医研など
出光興産<5019>:854.9円(-76.1円)
大幅反落。前日に25年3月期の決算を発表、経常利益は2148億円で前期比44.3%減となり、在庫影響を除けば市場想定線であったとみられる。一方、26年3月期は560億円で前期比73.9%減の見通し。在庫影響を除いたベースでも1560億円でコンセンサスを500億円程度下回っている。燃料油や資源セグメントでの減益を見込んでいる。想定以上に弱いガイダンスがストレートにマイナス材料とされる形に。
ALSOK<2331>:999.6円(-88.9円)
大幅続落。前日は過年度決算の修正を発表して大きく売られたが、引け後に発表した25年3月期決算を嫌気して、本日も売り優勢の展開になっている。営業利益実績は402億円で前期比2.9%増と市場想定通りであったが、26年3月期は439億円で同9.2%増にとどまり、コンセンサスの460億円弱の水準を下回っている。人件費上昇などのほか、創立60周年関連費用の計上などがコスト増要因となるもよう。
ロート薬<4527>:2158円(-283.5円)
大幅反落。前日に25年3月期の決算を発表、営業利益は389億円で前期比2.8%減となり、従来予想の432億円を下回る着地になっている。また、26年3月期は390億円で同0.2%増の見通しとし、460億円程度の市場コンセンサスを大幅に下回っている。日本における消費財事業での原価率上昇、医薬品系子会社の受注減継続や薬価改定の影響などを想定しており、市場予想との乖離につながっているようだ。
Vテク<7717>:2761円 カ -
ストップ高買い気配。前日に25年3月期の決算を発表、営業利益は18.2億円で前期比2.2倍の水準となり、従来計画の16億円を上回る着地に。また、26年3月期は45億円で同2.5倍の見通し。中計の数値目標でありサプライズは限定的だが、前期上振れや受注拡大などから達成確度は高まっているとの見方にも。半導体・フォトマスク装置事業の回復や成長などを期待しているようだ。
三井松島HD<1518>:4995円 カ -
ストップ高買い気配。発行済み株式数の31.3%に当たる350万株、200億円を上限とする自社株買いの実施を発表、取得期間は6月2日から26年6月1日まで。さらに、26年3月期年間配当金は前期比100円増の230円にすると発表、今後も230円をベースにした累進配当を実施するとしている。株主還元強化策にポジティブなインパクトが先行。なお、同時に発表した決算では、26年3月期経常利益は連続減益見通しとしている。
AVILEN<5591>:1438円 カ -
ストップ高買い気配。25年12月期第1四半期(25年1-3月)の営業利益を1.19億円と発表している。説明資料によると、前年同期比177.9%増(単体ベースとの比較)。AIソフトウエアが伸びたことに加え、大口顧客案件の継続受注と高単価化、外注費を含むデリバリーコストの効率化で大幅な増益となった。通期予想は前期比32.0%増の2.50億円で据え置いた。進捗率は47.6%に達している。
JDSC<4418>:913円(-17円)
4日ぶり反落。25年6月期の営業利益予想を従来の5.00億円から5.50億円(前期実績0.50億円)に上方修正している。AIソリューション事業などが堅調に推移しているため。また、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>と中長期DX戦略パートナーシップを前提に資本業務提携すると発表している。第三者割当で同社にJDSC株58万4000株を割り当て、議決権比率は4.09%となる。ダイフク<6383>ともDXに関する戦略的パートナーシップを締結する。
総医研<2385>:151円(+15円)
大幅に4日続伸。25年6月期の営業損益予想を従来の4.00億円の赤字から1.43億円の赤字(前期実績6.10億円の赤字)に上方修正している。健康補助食品事業での販売促進・広告宣伝の費用対効果の向上や化粧品事業での販売促進費、広告宣伝費の適正化によるコスト削減、人員配置の変更による生産性の向上などが奏功する見通し。併せて期末配当予想を従来の0.00円から5.00円(前期末実績0.00円)に増額修正している。
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