*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、欧米貿易交渉や日米関税協議を見極め
26日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。欧米主要市場の休場で薄商いのなか、欧米貿易交渉をにらみドルは売り買い交錯の見通し。一方、米トランプ政権はドル安政策に否定的な見解だが、円安是正の思惑は根強い。
前週末に発表された米国の予想外に強い住宅関連指標は好感されたが、トランプ米大統領は欧州連合(EU)からの輸入品に50%の関税を課す方針を表明し、ドル買い後はユーロの買戻しが鮮明に。ユーロ・ドルは1.1290ドル付近まで下落後に値を戻し、ドル・円は143円40銭台から142円40銭台まで1円程度下げた。ただ、欧米の貿易交渉は延期となり、週明けアジア市場はそれを好感した動きでドル・円は一時143円台に浮上した。
この後の海外市場は米政策運営がテーマ。高関税政策による経済への悪影響が懸念されるほか、大型減税で財政悪化への警戒が続く。金利高(債券安)・株安に追随したドル売りが出やすい展開となりそうだ。ただ、前週末はドルに利益確定や持ち高調整の売りが強まり、ドルの買戻しも期待される。もっとも、トランプ政権はドル安政策に否定的だが、日米関税協議に向けドル高・円安是正の思惑は根強い。また、欧米貿易交渉も不透明でドル買いは限定的とみる。
【今日の欧米市場の予定】
・23:30 欧州中央銀行(ECB)ラガルド総裁が講演予定
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