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宇部興産(4208): 非化学系事業が堅調な上に、化学系事業の体質強化が進み、 収益獲得局面に来た

宇部興産(4208)市場平均予想(単位:百万円)

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企業概要

化学を中心に、建設資材、機械・金属成形、医薬、エネルギー・環境の5分野で事業展開している総合化学メーカーです。1897年、「沖の山炭鉱組合」という組合設立が始まり。4社の合併により石炭採掘事業で創業しました。採炭の為の採炭機械の製造に始まり、石炭石や廃土を活用したセメント事業、そして石炭を原料とし肥料となる硫安を製造することから始まった化学事業と、採炭事業周辺事業に展開してきました。

注目ポイント

同社は、石炭化学から派生する分野に事業領域を拡大してきましたが、高度技術と豊富なインフラを事業間で共有することができます。そしてその事業構造によって、独自のファイン合成・精製技術等を核に医薬原体、電池材料、ポリイミド等広範な高付加価値機能品への事業領域拡大をすることができたのだと思います。機械サービス事業拡大や、売電も増え、安定収益源が拡大していることも評価できると思います。

収益は、セメントや産機など非化学系事業群に下支えられていて、化学系事業の好転を改善が進められた財務力によって促進する計画です。

同社は1990 年代後半から継続的に財務体質改善に取り組み、1999 年3月期10.7%だった株主資本比率を2015年3月期には37.0%まで改善しました。同時に6,030 億円あった期末総有利子負債残高を2015年3月期には2,384億円まで圧縮。ネットD/Eレシオ「(有利子負債-現預金)÷株主資本」は5.08倍から0.74倍(2016年3月期第2四半期)まで下げています。

このように改善が進んだ財務力を背景に、M&Aや設備投資が積極的に行われている点も収益拡大の局面に来たと評価できると思います。

株価は長期では200日移動平均線と50日移動平均線に支えられながら堅調に上昇しているところです。ただ、足元では過熱感が感じられるところでもあり、慎重にいくのであれば、200日移動平均線か50日移動平均線まで調整したところで購入できれば良いと思います。

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