久しぶりの実家で親と一緒にキッチンに立つと、朽ちたようなスポンジ、薄汚れたふきん、傷だらけのフライパンなどが目につき、処分しようとすると「まだ使えるから」「使い慣れているから」などと意固地なほど強硬に拒否され、困り果てる…。そんな話をよく耳にする。
キッチンはいつも清潔を保つべき場所。食品同様、スポンジやふきんなどの“消費期限”を守ることが何より大切だ。
「これを怠ると不衛生になり、逆に菌をまき散らして健康を害してしまいます」と警告するのは、ラク家事アドバイザーの島本美由紀さん。
「特に、食器や調理器具を洗うスポンジは、濡れた状態が長く続くので、雑菌が入りやすい。朽ちるまで使うなんて、危険すぎます。使用後はスポンジについた汚れも洗剤で落とし、水気を切って風通しのいいところに置いて乾かす。さらに、熱湯に約5分つけ置きして除菌すれば長く使えますが、それでも限界があります。月1回を目安に交換するのが理想です」(島本さん・以下同)
交換時期の目安は5つ。【1】泡立ちが悪くなる 【2】ボリュームがなくなる(スポンジ自体の高さが3分の2以下になる) 【3】ネットが破れたり、スポンジが裂けてくる 【4】不織布部分に毛玉ができる 【5】シミができる、など。
「このような状態のスポンジは、洗浄力も落ちているので、すぐに交換してください。食器やテーブルを拭くふきんなどの布類も、手入れを怠ると夥しい量の菌が潜んでしまい、拭くたびに菌を塗りたくることになります」