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動画、カラオケ、ゴルフ練習場… サブスクモデルの損得勘定

サブスクモデルは様々なジャンルで展開されている

サブスクモデルは様々なジャンルで展開されている

 昨今「サブスクリプション(サブスク=定額制サービス)」を導入する企業が急増中だ。決まった料金を支払えば、一定期間は「〇〇放題」となる。

 日本におけるサブスクの草分けといえば、映画やドラマが見放題になる動画配信サービスの数々だ。動画配信サービスに詳しいジャーナリスト・角谷浩一氏が解説する。

「毎月定額で映画やテレビドラマを見放題の動画配信サービスは市場規模を毎年拡大し、提供事業者数は10社を優に超えています。代表的なものとして『dTV』『Hulu』『Amazonプライムビデオ』『Netflix』が挙げられます」

 プランによって異なるが、各サービスの月額料金はおおよそ500~1000円程度。これらの動画配信サービスを利用したことがある60代男性は言う。

「自宅に居ながら好きなだけ映画を観られるのは大きなメリットですが、実際は週に1本観られるかどうか。色々な定額サービスを試していますが、その多くが自動更新のため、利用しなくなってからも料金を払い続けてしまっていることがある」

 定額制サービスはスマホやネットで登録し、クレジットカードで決済するパターンが一般的。解約手続きをしなければ自動更新となることも多いので、お金を払い続けてしまうケースは少なくない。意外な“落とし穴”と言えるだろう。

 趣味やレジャーの分野にも、ブームの波は及び始めた。

 東京、神奈川、千葉に55店舗展開するカラオケチェーン「カラオケの鉄人」では、月額1500円(税抜き)を払えば時間無制限で利用できる「カラ鉄ホーダイ」を2018年5月に開始した。グループでの利用時も会員は定額サービスが利用可能。通常利用時と同様、「1回につきワンドリンク」の注文がルールだ。

 通常料金は曜日や時間帯、店舗によって異なるが、「夜間30分400円」の店なら2時間で1600円になり、それだけで元が取れる。同サービスを利用している70代男性が言う。

「大好きなカラオケが格安で楽しめて満足してます。近所のカラオケ仲間にも勧めて一緒に通ったりもした。でも、『時間無制限だから』と長時間歌っていると、そのうち喉は渇くし腹も減ります。連日、店で飲み物や食べ物をオーダーしていると、そこそこの出費になります」

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