原材料費や物流費の高騰と円安の影響を受けて、様々なものが値上がりしている昨今。この7月にはアップルのスマートフォン「iPhone」も大幅値上げされた。
7月1日、アップルは日本におけるiPhoneの一斉値上げを発表、同日からアップルショップでの価格が改定された。たとえば、iPhone 13(128GB)なら、9万8800円から11万7800円に1万9000円値上げ(税込み、以下同)。最上位機種のiPhone 13 Pro Max(1TB)は19万4800円から23万4800円に4万円の値上げとなった。
その後、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの各キャリアでもiPhoneの価格が改定。そんななか、はからずも値上げ当日にiPhoneを購入することとなってしまい、“大損した気分”を味わったという人に話を聞いた。
1日遅れただけで3万円アップ
都内の映像制作会社に勤務する40代の男性・谷本さん(仮名)は、ドコモでのiPhone値上げ当日である7月15日に、地元のドコモショップでiPhone 13 Pro(256GB)を購入したという。ドコモショップでのiPhone 13 Pro(256GB)の価格は、7月14日までが16万5528円、7月15日からが19万5030円。つまり谷本さんは1日遅れただけで3万円弱を多く支払うことになったのだ。
「元々機種変更をしたいと思っていて、仕事の都合から、7月半ば頃を予定していました。7月1日にアップルショップで値上げされたことは知っていたのですが、キャリアでの値上げも同時に行われたものだと思っていたんです。でも、実際にはキャリアはまだだったんですね……。結局、値上げ当日に買うことになってしまい、気づいたときには結構落ち込みました」(谷本さん・以下「」内同)
とはいえ、値上げ当日にしか購入できない事情もあったという。
「実は7月11日にドコモのサイトで端末を予約したんです。そして翌12日に端末を確保できたという連絡があって、そこで15日に来店予約を入れました。というのも、13日と14日は仕事の予定が終日入っていて、ドコモショップには行けなかったんですよ。ただ、その予約の電話を切った直後にネットのニュースを見たら、ドコモが15日から値上げすると報じられていて、そこで“ああ、最悪のタイミングになってしまったな”と気づきました。
ちなみに、予約したのは値上げ発表前ですが、だからといって、値上げ前の価格で買えるなんて甘い話はなかったです。交渉の余地はありませんでした。こんなことになるなら、わざわざ予約せず、11日に直接ドコモショップに行けば良かったです。在庫があるものは、値上げ前の価格で買えていたわけですから」