*08:52JST 16日の米国市場ダイジェスト:NYダウは331ドル高、ヘルスケアが回復
■NY株式:NYダウは331ドル高、ヘルスケアが回復
米国株式市場は上昇。ダウ平均は331.99ドル高の42654.74ドル、ナスダックは98.78ポイント高の19211.10で取引を終了した。
住宅着工件数が予想を下回り、寄り付き後、まちまち。その後発表されたミシガン大消費者信頼感指数が予想外に低下した一方、期待インフレ率が上昇し利下げ期待の後退で相場は一時売りに転じた。しかし、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が幹部による自社株購入の報道で反発すると相場はプラス圏を回復し終盤にかけ上げ幅を拡大し、終了。セクター別ではヘルスケア機器・サービスや自動車・自動車部品が上昇した一方、エネルギーが下落した。
管理医療会社のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)は同社幹部による自社株買いが当局への届け出で明らかになると、買戻しが加速。ケーブルテレビ会社のチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)は同業のコックス・コミユニケーションズ買収で合意し、上昇。通信のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は連邦通信委員会(FCC)が同業フロンティアコミユニケーションズ(FYBR)との合併を承認し、上昇。住宅ローン会社のロケット・カンパニーズ(RKT)は物言う投資家バリューアクトによる同社株9.9%保有が当局への報告で明らかになり、上昇した。
半導体関連企業のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は第3四半期の低調な見通しを失望した売りが続いた。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は17.15と2月来の低水準となった。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米5月ミシガン大期待インフレ率急伸で年内利下げ観測後退
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は145円40銭へ弱含んだのち、146円10銭まで上昇し、145円70銭で引けた。
米輸入物価指数が予想外に上昇したほか、5月ミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率の急伸を受けて、年内の連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が後退。ドル買いが強まった。また、日本の1-3月期国内総生産(GDP)が再びマイナス成長に落ち込み日銀の利上げ観測後退に連れ円買いも弱まった。格付け会社ムーディーズが米国債格付けをAa1とAaaから引下げると伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.1205ドルから1.1131ドルまで下落し、1.1149ドルで引けた。ユーロ・円は163円10銭まで上昇後、162円54銭まで下落。ポンド・ドルは1.3300ドルから1.3251ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8365フランから0.8401フランで上下に振れた。
■NY原油:反発、一時62ドル台を回復
NYMEX原油7月限終値:61.97 ↑0.82
16日のNY原油先物7月限は反発。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比+0.82ドル(+1.34%)の61.97ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.78ドル-62.18ドル。アジア市場で60.78ドルまで下げたが、米国市場で持ち直し、62.18ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に61.80ドル を挟んだ水準で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 44.69ドル +0.31ドル(+0.69%)
モルガン・スタンレー(MS) 132.18ドル -0.33ドル(-0.24%)
ゴールドマン・サックス(GS)619.03ドル +3.13ドル(+0.50%)
インテル(INTC) 21.66ドル +0.11ドル(+0.51%)
アップル(AAPL) 211.26ドル -0.19ドル(-0.08%)
アルファベット(GOOG) 167.43ドル +2.03ドル(+1.22%)
メタ(META) 640.34ドル -3.54ドル(-0.54%)
キャタピラー(CAT) 353.58ドル +3.77ドル(+1.07%)
アルコア(AA) 29.40ドル +0.73ドル(+2.54%)
ウォルマート(WMT) 98.24ドル +1.89ドル(+1.96%)
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