*17:00JST 東証グロ－ス指数は4日ぶり反落、物色の矛先は東証プライムに
東証グロース市場指数 941.99 -2.81／出来高 1億8171万株／売買代金 2034億円東証グロース市場250指数 740.39 -2.55／出来高 1億3038万株／売買代金 1773億円
本日のグロース市場は、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数はそろって4日ぶり反落。値下がり銘柄数は292、値上がり銘柄数は273、変わらずは41。
前日28日の米株式市場でダウ平均は反落。前日の大幅高の反動に加え、取引終了後のエヌビディアの決算発表を控え様子見姿勢が強まり、ダウ平均はじり安、ナスダック総合指数は前日の終値近辺でのもみ合いが続いた。5月開催分のFOMC議事要旨では、関税の影響を見極めるまで政策金利変更には慎重な姿勢が改めて示されたが、相場の反応は限定的だった。
今日のグロ－ス市場は朝方買われた後は上値の重い展開となり、後場に下げに転じた。グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は1.24％安となった。昨日の米株式市場で主要指数は下落したが、米市場の取引終了後に発表された米エヌビディアの決算を受け、同社株が時間外取引で上昇。ダウ平均先物も時間外取引で大幅高となったことを受け、新興市場も朝方は買い優勢となった。しかし、米エヌビディアの株価上昇に加え、外為市場で円安・ドル高方向への動きとなったこともあり、今日は物色の矛先が東証プライムの半導体関連株や主力輸出株に向かい、新興市場には投資資金が向かいにくかった。こうした状況から、今日の新興市場は朝方に買われた後は利益確定売りに押され、下げに転じた。
個別では、25年9月期業績予想を上方修正したcotta＜3359＞、NTT Comと資本業務提携すると発表したエクサウィザーズ＜4259＞、連AI技術とX線検査技術を融合した新製品をリリースすると発表したVRAIN＜135A＞、動物の筋肉からアミノ酸の一種「D-スレオニン（D-Thr）」を世界で初めて検出したと発表したHMT＜6090＞が上げた。時価総額上位銘柄では、サンバイオ＜4592＞やフリー＜4478＞が上昇。値上がり率上位には、データセク＜3905＞、セーフィー＜4375＞などが顔を出した。
一方、25年8月期個別業績予想を下方修正し連結業績予想を公表したFIXER＜5129＞、前日に25日線を割り込み手仕舞い売りが続いたキャンバス＜4575＞、前日大幅高の反動安となったダイナミクマップ＜336A＞、連日の上げで利益確定売りかさんだHPCシステムズ＜6597＞が下げた。時価総額上位銘柄では、トライアル＜141A＞やGNI＜2160＞が下落。値下がり率上位には、Birdman＜7063＞、シイエヌエス＜4076＞などが顔を出した。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 3905|データセク | 888| 150| 20.33|
2| 4375|セーフィー | 982| 133| 15.67|
3| 6521|オキサイド | 1968| 190| 10.69|
4| 3558|ジェイドＧ | 1298| 110| 9.26|
5| 4165|プレイド | 1201| 101| 9.18|
6| 5572|リッジアイ | 3230| 268| 9.05|
7| 341A|トヨコー | 2280| 185| 8.83|
8| 3913|ＧｒｅｅｎＢｅｅ | 886| 62| 7.52|
9| 299A|ｄｅｌｙ | 1528| 105| 7.38|
10| 7689|コパ | 499| 34| 7.31|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 5129|ＦＩＸＥＲ | 499| -86| -14.70|
2| 7063|バードマン | 272| -35| -11.40|
3| 4076|シイエヌエス | 1567| -153| -8.90|
4| 7091|ＬＰＦ | 927| -77| -7.67|
5| 9348|ｉｓｐａｃｅ | 1169| -88| -7.00|
6| 336A|ダイナミクマップ | 1386| -104| -6.98|
7| 2160|ＧＮＩ | 4055| -300| -6.89|
8| 6597|ＨＰＣシス | 1751| -126| -6.71|
9| 3936|グローバルＷ | 150| -10| -6.25|
10| 290A|Ｓｙｎｓ | 1503| -95| -5.94|
＜SK＞
