*17:00JST 東京為替:ドル・円は下げ渋り、夕方に144円台へ再浮上
30日の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本のインフレ高進を受け日銀による早期追加利上げ観測で円買いが強まり、144円19銭から143円44銭まで値を下げた。ただ、その後は底堅い米長期金利でドル買いに振れ、午後は朝方の高値付近まで値を戻した。
・ユーロ・円は163円94銭から163円11銭まで下落。
・ユーロ・ドルは1.1389ドルから1.1328ドルまで値を下げた。
・日経平均株価:始値37,912.49円、高値38,114.47円、安値37,748.17円、終値37,965.10円(前日比467.88円安)
・17時時点:ドル・円144円00-10銭、ユーロ・円163円20-30銭
【要人発言】
・トランプ米大統領
「米国際貿易裁は必要な関税を巡り米国に不利な判決下した」
「米国際貿易裁の判決は間違っており、非常に政治的だ」
「米大統領は経済的・財政的損害を与えている者から守る権限を与えられるべき」
・テイラー英中銀金融政策委員会(MPC)委員
「より緩和的な金融政策路線を取る必要があった」
「急速なインフレ一時的な要因によるもの」
「リスクは下振れシナリオに積み上がっている」
「経済見通しについてかなり懸念している」
「米国の関税が輸入に与える影響は2025年を通じて拡大する」
・ローガン米ダラス連銀総裁
「関税は少なくとも一時的にインフレ押上げの可能性」
「高いインフレ期待が定着すれば是正にコストがかかる」
・赤沢再生相
「ベセント米財務長官などと関税に関して協議」
「これまでの協議や経済安保上の協力協議することになる」
「一連の関税措置は遺憾であるとの立場守りながら一致点を見出したい」
「日米両首脳の信頼関係積みあがってきているのを念頭に協議」
「米判決、確定的な裁判でない」
・植田日銀総裁
「ETF、複数の原則満たすような処分方法を見つける」
「ETFの分配金収入、利上げに伴う収益のマイナスを打ち消す1つの要素」
「ETF分配金収入なければ日銀財務は下押される」
「財務状況によって日銀の政策が左右されることはない」
【経済指標】
・日・4月失業率:2.5%(予想:2.5%、3月:2.5%)
・日・4月有効求人倍率:1.26倍(予想:1.26倍、3月:1.26倍)
・日・5月東京都区部消費者物価コア指数:前年比+3.6%(予想:前年比+3.5%、4月+3.4%)
・日・4月鉱工業生産速報:前月比-0.9%(予想:-1.5%、3月:+0.2%)
・豪・4月小売売上高:前月比-0.1%(予想:+0.3%、3月:+0.3%)
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