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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】データ・アプリケーション—1Q売上高9.47億円、子会社3社の寄与により大幅に増加

*18:56JST データ・アプリケーション---1Q売上高9.47億円、子会社3社の寄与により大幅に増加
データ・アプリケーション<3848>は12日、2026年3月期第1四半期(25年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が9.47億円、営業損失が0.36億円、経常損失が0.15億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.11億円、EBITDAが0.13億円となった。2025年3月期第1四半期については、非連結での業績を開示している。そのため、対前年同四半期増減率については、記載していない。

売上高は、新たにグループに加わった子会社3社の寄与により大幅に増加した。利益については、連結に伴うのれん償却費の計上に加え、ソフトウエア事業において売り切り型からサブスクリプション型への事業モデル転換を推進していることにより、従来のような瞬間風速的な売上計上が減少したことが影響した。これは長期的な収益安定化に向けた戦略的取り組みであり、売上高は社内計画を僅かに下回ったものの、効率的なコスト管理により利益面では計画を上回る水準となっており、持続的成長に向けた基盤構築が順調に進んでいる。

ソフトウエア事業の売上高は5.46億円となった。エンタープライズ・データ連携プラットフォーム「ACMS Apex」及びデータハンドリングプラットフォーム「RACCOON」の機能強化を継続し、ISO20022対応外国送金オプションに関連した3メガバンク向けの銀行別変換定義テンプレートの販売を開始した。さらに、クラウド型データ連携プラットフォーム「ACMS Cloud」の製品化に向け2025年5月には試運用環境の提供を開始し、企業間・部門間・クラウド・SaaS間のデータ連携をシームレスに実現するクラウド型ソリューションとしての体制を整えている。「ACMS Cloud」の開発においては、AI技術に強みを持つ子会社であるメロン社及びWEEL社と密接に連携し、AIによるデータ処理の自動化や異常検知機能の実装など、クラウド環境における高度なデータ連携機能の構築に向けた取り組みを推進している。なお、リカーリング売上比率は89.4%、リカーリング内のサブスクリプション売上比率は47.2%となった。サブスクリプション売上は堅調に推移しており、2026年3月期第1四半期末のMRR(Monthly Recurring Revenue:月次経常収益)は0.77億円となっている。

システムインテグレーション事業の売上高は2.73億円となった。デジタルトランスコミュニケーションズ社がEDI/EAIを基軸とした業務インフラ構築を推進し、グループ各社との連携による次世代データプラットフォームの構築体制を確立している。これらの取り組みにより、サブスクリプション型ビジネスの拡大と収益の安定化を推進するとともに、企業のDX支援とデータ利活用の高度化に貢献している。さらに、開発体制の強化に向けた採用活動を積極的に推進し、外注依存の軽減と内製化比率の向上を通じて、収益性の改善を図る体制づくりを進めている。

AI関連事業の売上高は1.26億円となった。メロン社が「NexTech Week 2025 春」及び「AI博覧会 Spring 2025」などに出展し、時系列解析技術を活用したソリューションを紹介した。WEEL社も同博覧会にて生成AIによる新規事業開発に関するセミナーを開催し、AI技術の実用化と市場展開を推進した。これらの展示活動を通じて、複数の企業から具体的な引き合いや相談が寄せられており、今後の受注や事業拡大に向けた有望な商談機会を創出している。

2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比72.6%増の45.00億円、営業利益が同14.9%減の2.80億円とする期初計画を据え置いている。

<AK>

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