*08:34JST 13日の米国市場ダイジェスト:NYダウは463ドル高、大幅利下げ期待
■NY株式:NYダウは463ドル高、大幅利下げ期待
米国株式市場は続伸。ダウ平均は463.66ドル高の44922.27ドル、ナスダックは31.24ポイント高の21713.14で取引を終了した。
ベッセント財務長官が9月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げの可能性を指摘し、期待感に寄り付き後、上昇。長期金利の低下を好感し、相場は終日堅調に推移した。半導体が冴えず、ナスダックは伸び悩んだが、連日で過去最高値を更新し、終了。セクター別では耐久消費財・アパレルが上昇した一方、食・生活必需品が下落した。
オンライン小売のアマゾン(AMZN)は食料品の当日宅配サービスを年末までに全国2300都市まで拡大する計画を発表し、上昇。スーパーマーケットチェーンのクローガー(KR)やディスカウント小売のウォルマート(WMT)は競争激化を警戒しそれぞれ売られた。地中海料理ファーストフードカジュアルレストランチェーン、カバ・グループ(CAVA)は第2四半期決算で調整後1株当たり利益が予想を上回ったが売り上げ鈍化を背景に通期見通しを引下げ、大幅安。
人工知能(AI)向けクラウドサービス提供のコアウィーブ(CRWV)は速やかなデータセンター拡大を巡るコスト上昇で冴えない見通しを嫌気した売りが続いた。また、半導体のエヌビディア(NVDA)も警戒感に下落。暗号資産取引所のブリッシュ(BLSH)は13日、ニユ―ヨーク証券取引所に上場し、上場価格を84%上回る水準で終了。
ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は取引終了後に第2四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回ったものの見通しが市場の期待に満たず、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米9月FOMCで大幅利下げ観測浮上、ドル弱含み
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円09銭まで下落後、147円51銭まで上昇し、147円37銭で引けた。ベッセント米財務長官が連邦準備制度理事会(FRB)が9月連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイントの利下げで一連の利下げサイクル開始することが可能と言及し、長期金利低下に伴いドル売りに拍車がかかった。その後、グールズビー米シカゴ連銀総裁が高コスト状況に戻っているリスクを指摘し、ドルが下げ止まった。
ユーロ・ドルは1.1693ドルへ下落後、1.1724ドルまで上昇し、1.1704ドル引けた。ユーロ・円は172円24銭へ下落後、172円60銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3553ドルから1.3585ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8028フランから0.8058フランまで上昇。
■NY原油:弱含みで62.65ドル、一時62ドルを下回る
NY原油先物9月限は弱含み(NYMEX原油9月限終値:62.65 ↓0.52)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-0.52ドル(-0.82%)の62.65ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.94ドル-63.38ドル。米国市場の中盤にかけて62ドルを下回った。通常取引終了後の時間外取引では株高を意識した買い戻しが入り、主に62ドル台後半で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 47.24ドル -0.26ドル(-0.54%)
モルガン・スタンレー(MS) 147.76ドル +0.47ドル(+0.31%)
ゴールドマン・サックス(GS)744.69ドル +1.31ドル(+0.17%)
インテル(INTC) 22.22ドル +0.41ドル(+1.87%)
アップル(AAPL) 233.33ドル +3.68ドル(+1.60%)
アルファベット(GOOG) 203.03ドル -1.13ドル(-0.55%)
メタ(META) 780.08ドル -9.92ドル(-1.25%)
キャタピラー(CAT) 413.70ドル +0.99ドル(+0.23%)
アルコア(AA) 31.73ドル +0.35ドル(+1.11%)
ウォルマート(WMT) 100.99ドル -2.63ドル(-2.53%)
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