*14:12JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ユーロ圏製造業PMIなどが手掛かり材料に
■強含み、米9月利下げを想定したユーロ買いも
今週のユーロ・ドルは強含み。米7月生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る結果となり、米国の大幅利下げ観測は後退した。しかしながら、米国の9月利下げの可能性は引き続き高いため、ユーロ買い・米ドル売りは縮小しなかった。米ロ首脳会談への期待が残されていることもユーロに対する支援材料となった。取引レンジ:1.1590ドル-1.1730ドル。
■底堅い値動きか、欧米中銀の金利差にらみユーロ買いも
来週のユーロ・ドルは底堅い値動きか。米インフレ圧力は鮮明だが、米トランプ政権からの政治圧力による利下げ要求が強まっている。そのため、連邦準備制度理事会(FRB)が緩和的な政策方針に傾くとの思惑でユーロ買い・米ドル売りに振れやすい。一方、ユーロ圏の景況感が改善すれば欧州中央銀行(ECB)の利下げ休止観測でユーロは売りづらい。
予想レンジ:1.1580ドル-1.1830ドル
■下げ渋り、米露首脳会談への期待も
今週のユーロ・円は下げ渋り。米国の9月利下げの可能性は引き続き高いことから、米国とユーロ圏の金利差縮小を想定したユーロ買い・米ドル売りが続いた。予想を上回る米インフレ指標を意識してユーロ買いはやや一服したが、米露首脳会談への期待もユーロ買いにつながったようだ。取引レンジ:170円97銭-173円02銭。
■下げ渋りか、ユーロ圏製造業PMIなどが手掛かり材料に
来週のユーロ・円は下げ渋りか。ユーロ圏経済指標は強弱まちまちながら、8月21日の製造業、サービス業のPMIで景況感の改善が示された場合、リスク選好的なユーロ買いに振れやすい。一方、日本の財政悪化の懸念は消えていないため、投機的なユーロ買い・円売りが多少強まる展開もあり得る。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・21日:8月製造業PMI(7月:49.8)
・21日:8月サービス業PMI(7月:51.0)
予想レンジ:170円00銭-173円50銭
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