*15:03JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ECB利下げ休止観測は強まる可能性
■強含み、米国金利の先安観を意識
今週のユーロ・ドルは強含み。米国のインフレ持続を警戒したユーロ売り・米ドル買いが先行したが、米連邦政府機関の一部閉鎖を受けてユーロ買い・米ドル売りが活発となった。ただ、米国株高を意識してユーロ買いは一服。米雇用統計の発表が延期されたことで週末前は調整的な為替取引が主体となり、1.17ドル台前半で推移。取引レンジ:1.1683ドル-1.1779ドル。
■底堅い値動きか、域内経済にらみ利下げ観測後退
来週のユーロ・ドルは底堅い値動きか。足元で発表されたユーロ圏消費者物価指数(HICP)など経済指標の改善が目立ち、欧州中央銀行(ECB)の利下げ休止をにらんだユーロ買いが入りやすい。一方、引き続き米雇用情勢が注目され、民間調査など関連指標が弱含みとなった場合、連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げを見込んだドル売りに振れやすい。
予想レンジ:1.1650ドル-1.1850ドル
■弱含み、日銀による早期利上げの可能性残る
今週のユーロ・円は弱含み。週初に175円を上回ったが、日本銀行による早期利上げの可能性は残されているため、リスク選好的なユーロ買い・円売りは縮小。米政府機関の一部閉鎖を受けてユーロ買い・米ドル売りが優勢となったが、米ドル売り・円買いの取引も増えたことでユーロは対円で伸び悩んだ。取引レンジ:172円27銭-175円13銭。
■下げ渋りか、ECB利下げ休止観測は強まる可能性
来週のユーロ・円は下げ渋りか。最近発表されたユーロ圏経済指標は強弱まちまちだが、今後発表される経済指標が市場予想を上回った場合、欧州中央銀行(ECB)による利下げ休止を想定したユーロ買いが入りやすい。米政府機関の一部閉鎖が続くこともユーロ買い材料となる。なお、財政悪化懸念の円売りは後退しており、日銀の利上げ観測は消えていないため、円買いがユーロを下押しも。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・6日:8月小売売上高(7月:前月比-0.5%)
予想レンジ:171円00銭-175円00銭
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