*12:07JST 平山 Research Memo(7):ネットキャッシュは過去最高水準、ROEも18.1%に上昇
■平山ホールディングス<7781>の業績動向
3. 財務状況と経営指標
2025年6月期末の資産合計は、前期末比64百万円増加の12,358百万円となった。流動資産は現金及び預金が113百万円、受取手形及び売掛金が31百万円それぞれ増加した一方で、その他の流動資産が減少した。固定資産では有形固定資産が82百万円、無形固定資産が12百万円、投資その他の資産が73百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比476百万円減少の7,351百万円となった。未払法人税等が161百万円、退職給付に係る負債が153百万円それぞれ増加した一方で、有利子負債が428百万円、未払金が485百万円減少した。純資産合計は同540百万円増加の5,006百万円となった。配当金348百万円を支出した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益858百万円を計上したことで利益剰余金が509百万円増加した。
経営指標は、財務の健全性を表す自己資本比率が前期末の36.3%から40.5%と3期ぶりに上昇に転じた一方で、有利子負債比率は借入金の返済が進んだことにより37.3%から24.7%に低下した。ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)は前期末比541百万円増加の4,825百万円と過去最高水準に積み上がっており、財務内容は健全な状態にあると判断される。収益性については、売上高営業利益率が3.5%とまだ低水準ではあるものの6期連続で上昇しており、ROEも前期比0.2ポイント上昇の18.1%となるなど収益性についても着実に向上している。インソーシング・派遣事業の収益性が請負現場改善等により上昇したことが主因だ。同社では経営指標として売上高営業利益率を重視しており、中長期目標として6.0%の水準を目指している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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