*05:58JST NY株式:NYダウは878ドル安、対中関係悪化を警戒
米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は878.82ドル安の45479.60ドル、ナスダックは820.20ポイント安の22204.43で取引を終了した。
人工知能(AI)の強い需要期待を受けた買いの流れが続き、寄り付き後、上昇。その後、トランプ大統領が中国製品に対する関税率の大幅引き上げを示唆し、対立深刻化を警戒した売りが加速し、大幅下落に転じた。さらに、行政管理予算局長が連邦職員の解雇計画を発表すると、終日売りが先行し、終盤にかけ下げ幅を拡大し、終了。セクター別では食品・飲料・タバコが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。
統合型レアアース生産企業のMPマテリアルズ(MP)は中国のレアアース輸出規制強化に対し、トランプ大統領が対抗策を検討していると警告し、一段と買われた。半導体のエヌビディア(NVDA)や携帯端末のアップル(AAPL)などは中国のエクスポ―ジャーが大きく、下落。半導体のクアルコム(QCOM)は中国当局が独禁法違反の疑いで同社を調査していると発表し、大幅安。
化粧品小売りのエスティローダー(EL)やディスカウント小売のアマゾン(AMZN)など中国からの輸入依存度が高い小売りは大幅安となった。保険のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は自動車部品のファースト・ブランズ破綻関連の保険請求拡大を警戒し、売られた。エネルギー会社のシェブロン(CVX)やエクソン(XOM)などは原油価格の下落に連れ収益減懸念にそれぞれ下落。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は16.81から22.44まで上昇し、ほぼ2カ月ぶりに20を突破した。
(Horiko Capital Management LLC)
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