*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、米インフレ指標や日銀政策を注視
22日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。米国の政策運営の不透明感に変わりはないが,インフレ加速の思惑からドルは売りづらい。また、日銀の追加利上げ観測は後退し、円売りがドルをサポートしそうだ。
前日の取引でユーロ売り・ドル買いのフローが強まり、ユーロ・ドルは1.1620ドル台から1.1590ドル台に値を下げた。一方、欧米市場でも高市政権発足が材料視され円売り地合いとなり、ドル・円は一時152円10銭台に、ユーロ・円は176円60銭台に浮上する場面があった。本日アジア市場で円売りは一服。また、日経平均株価は下げ幅を拡大し、円買いに振れた。ただ、ドル・円は151円半ばから後半を維持し、底堅さも目立つ。
この後の海外市場は重要イベントが予定されておらず、米金利が手がかりとなろう。米政府機関の一部閉鎖問題が収束に向かうとの見方から、ドルに買いが入りやすい。また、週末発表の米消費者物価指数(CPI)が高止まりを示すと予想され、連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測からドルは売りづらい。一方、高市政権の緩和的な政策方針が意識されるほか、日銀による今月の追加利上げ観測は後退し、円売りもドルを支える。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南アフリカ・9月消費者物価指数(予想:前年比+3.5%、8月:+3.3%)
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