*05:36JST NY株式:NYダウは334ドル安、米中貿易摩擦の悪化懸念が再燃
米国株式市場は下落。ダウ平均は334.33ドル安の46590.41ドル、ナスダックは213.27ポイント安の22740.40で取引を終了した。
政府機関の閉鎖が終了する兆しが見られず、警戒感に寄り付き後、下落。その後も、ネットフリックス(NFLX)の下落が重しとなったほか、中盤にかけ、トランプ政権が重要ソフトウエアの対中輸出制限を検討しているとの報道で、対中貿易摩擦の悪化懸念が再燃しハイテク中心に売られ、続落した。終盤にかけ下げを拡大し、終了。セクター別では不動産管理・開発が上昇した一方、テクノロジー・ハード・機器が下落した。
ホテルチェーン経営のヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(HLT)は通期のEBITA(利息、税金、減価償却費を差し引く前の利益)見通しを引き上げ、上昇。地銀のウエスタン・アライアンス・バンコープ(WAL)は第3四半期決算で、1株当たり利益、純利息収入が予想を上回ったほか、融資を巡るさらなる不正は見られなかったとの言及を受け安心感に上昇。商業銀行のキャピタル・ワン・ファイナンシャル(COF)は第3四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回ったほか、160億ドル規模の自社株買い計画を発表し、上昇。
玩具メーカーのマテル(MAT)はトランプ政権による関税策を巡る不透明感が響き、第3四半期の売上が予想を下回り、売られた。動画配信のネットフリックス(NFLX)は第3四半期決算でブラジル当局との税務問題が利益を圧迫したほか、投資家の今後の成長懸念が強まり、下落。半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツ(TXN)は第3四半期決算で1株当たり利益、第4四半期の見通しが予想を下回り、下落した。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は取引終了後に第3四半期決算を発表。フリーキャッシュフローが予想を大幅に上回ったが、調整後の1株当たり利益が予想下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
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