*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、米金融政策方針を注視
29日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米国の追加利下げは織り込み済みだが、今後の政策方針についてハト派色を弱めればドル買い先行。ただ、米国の円安牽制で円買いに振れやすく、ドルの重石となりそうだ。
前日発表された米消費者信頼感指数は予想を上回り改善を示したが、連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを確実視した米金利安・ドル安の地合いとなった。ユーロ・ドルは1.1620ドルから1.1650ドル台に浮上し、ドル・円は152円30銭台から151円後半に失速。本日アジア市場で米国側の金融政策への言及で円買いが強まり、ドル・円は151円半ばに下落。ただ、日本株高による円売りが相場をサポートしている。
この後の海外市場は米金融政策にらみ。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げがほぼ織り込まれているが、パウエル議長が今後の政策方針でハト派色を弱めればドルに買戻しが入りやすい。また、米中摩擦回避も引き続き材料視され、ドル買いを支援しよう。一方、日銀は明日の政策決定で政策金利引き上げは見送る公算で、円売り地合いが続くだろう。ただ、米トランプ政権がドル安・円高を模索しているもようで、ドル・円の上昇は限定的となりそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・22:45 カナダ中央銀行政策金利発表(予想:2.25%、前回:2.50%)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利発表(予想:0.25ptの利下げ)
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