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イーレックス(9517):順調な顧客増と発電所稼働で明るい見通し、売上高1000億円が視野に

イーレックス(9517)市場平均予想(単位:百万円)

tomatsu170522

企業概要

 同社の前身は日短エナジー株式会社といってエナリスを起ち上げた池田元英氏が創業した企業です。池田氏は日短EXCO(現セントラル短資)在籍時に出張先であるアメリカで電力自由化に触れます。電力が金融取引と同様に取引されている点に目を付け、会社にかけあって電力取引、言わば電力のブローカーのようなビジネスをする会社を起ち上げたのでした。それが日短エナジー株式会社、現在のイーレックスです。2000年からの電力小売自由化を前にした1999年の創業でした。

 池田氏はイーレックスで、松下電器産業(パナソニック)の節電事業を請け負います。パナソニックの工場の電力契約を、地域ごとに安い新電力に切り替え、全体で10%のコスト削減に成功。天候や季節、時間帯による需要予測を基に、できるだけ安い電力を買って販売するというスキームでのビジネスでした。

注目ポイント

 発電から販売までを一貫して行う新電力として唯一東証一部に上場している企業で、電力自由化の流れの中で1999年に設立されました。自社発電と電力卸売所(JEPX)や他社からの仕入によって電力を
調達し、電力需要家に販売し、余った電力はJPEXで卸売りするというスキームで電力販売事業を行っています。

 電源確保については、太陽光発電や他社からの仕入に依存する新電力が大半のなか、同社は自社発電による安定的な電源確保が強みとなっています。現在2ヶ所のバイオマス発電所が稼働しており、さらに2ヶ所が計画されており、電源が大規模化されています。

 2000年に自由化された高圧分野では採算性の高い成功報酬を採用した代理店販売制度を強みに、施設数を増加させてきました。そして2016年4月に解放された低圧分野ではLPガス会社等との戦略的アライアンスによって顧客数を伸ばしています。業績は、高圧分野(工場など大口需要家)、低圧分野(一般家庭や商店など小口需要家)ともに順調に拡大しており、好調で、中期計画に掲げる売上高1000億円の達成は射程水域に入ってきたようです。

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