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フリーライターの悲劇 インフルエンザワクチン接種をサボった代償

「自分だけはかからない」というのは大間違い

 インフルエンザが大流行し、患者数が過去最多を更新し続けている。複数のタイプのウイルスが同時に流行する異例の事態に、厚生労働省も注意を呼びかけているが、「いちいち面倒」「数千円も払いたくない」という理由からワクチンを接種しない人が案外多い。

 32歳のフリーライター、Hさんもその一人だったのだが、3年前にインフルエンザに感染し、心を入れ替えたという。

「正直、かかってみるまでは『自分は大丈夫』と思っていたんですが……。体調がおかしいと思いつつ、忙しい時期だったので放置していたら、ある日の夜に激しい頭痛に襲われて、熱をはかると40度以上。

 救急対応のある病院に駆け込むとインフルエンザが重症化していることが判明。2~3日は動けなかったので、取材にも行けず、原稿も書けない。編集者の信頼を損ねてしまいました」(Hさん。以下同)

 長年の付き合いだった編集者との仕事ではなんとかなったが、抱えていた締め切りを数本破ってしまい、いくつかの仕事が途絶えてしまったのだという。

「ウェブ系の仕事はなんとか締め切りを伸ばしてもらえたのですが、発行日が決まっている紙の仕事はどうすることもできず……。結局、数年間レギュラーで任せてもらえていた仕事をいくつか失ってしまって、年間で80万円以上の損失となりました。ライターの場合、横のつながりで仕事を増やしていくので、信頼を失ったことの価値は計り知れないです」

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