投資

騙されてはダメ。精神論で相場は長続きしない

 ここでいう精神論の相場とは、たとえば発表された経済指標が悪かったり、要人発言からこれは売るしかないとか、これは買うしかないといった思い込み先行の相場のことです。もちろん最初は投機筋の売りや買いが殺到するため、相場はそれなりに一方向へ動きます。

 しかし投機だけでは、単にポジションがロングかショートに偏るだけのことですから、時間が経過すれば、結局は手仕舞いの動きとなり、相場は反転してしまいます。相場の流れが一方向のトレンドとなるには、一方向の資金の流れが伴わなければなりません。実際の資金移動が伴った相場であり、トレンド相場が出来る原因です。

 つまり投資家がA国よりB国で資金を運用した方がより多くの運用益が上げられるとか、C国に資金を置くよりもD国に資金を置いていた方が安全だといった判断により、A国からB国へ、あるいはC国からD国へ、投資家が資金を一方向に長い期間をかけて移動させることによっておきます。

 具体的にA国からB国のケースでは、2000年から2007年までの日本からオーストラリアへの高い運用益を狙った資金移動であり、C国からD国のケースでは、2002年から2008年の米国からユーロ圏への逃避的な資金移動が好例です。

 大きく一方向に資金移動を始めるにあたって、その決断がなされるには、それはもちろん理由がありますが、精神論の相場との決定的な違いは、精神論の相場では、一方向に資金を動かす投資家が不在であるのに対して、一方向の資金の移動が起きる相場では、実際に資金を移動させる投資家が存在していることです。

 したがって、相場を見ていく上では、この投資家の資金を他に移そうとする投資行動を決定づけるような原因となる材料や、実際の投資家の投資行動自体を探ることが、大変重要になるわけです。

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水上紀行 プロフィール

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