家計

ポイントカード利用者の多くに失効経験 年間500億円が泡に…

ポイントカードの失効には要注意

ポイントカードの失効には要注意

 最も身近にある“資産”、それが財布の中のポイントカードである。60代男性でポイントカードを持っている人は全体の99.2%(ディムスドライブの2017年調査)と、「持っていない人」を探すほうが難しいほどポイントカードは広く普及している。60代男性の平均所有枚数は19.1枚というデータもある(CCCマーケティングの2017年調査)。

 例えば、保有者6400万人といわれる「Tポイントカード」は、100円の買い物につき最大で1ポイントが付与され、加盟店で1円として使うことができる。商品券に交換したり、条件はあるが現金にも交換可能だ。

 つまり、ポイントの活用は“利率1%の資産運用”ともいえる。ところが、せっかく貯まった“資産”をみすみす無駄にしてしまう人は後を絶たない。経済ジャーナリスト・荻原博子氏がこう話す。

「ポイントカード利用者の53%が“貯めていたにもかかわらず失効させてしまった経験がある”と答えた調査結果もあります。ほとんど全てに有効期限が設定されており、短いもので1年間、長いものでも2年間で失われてしまう。お金をドブに捨てるようなものです」

 野村総研の発表では、2012年度に国内企業が発行したポイントは現金換算で8684億円分にのぼる一方で、同時に500億円が失効されていたと推計されている。貯まったポイントはこまめに使うなどして、極力、失効させることがないよう注意しておきたい。

※週刊ポスト2018年12月21日号

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