カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

ブレグジットに揺れる英国、ポンド円はここから窓を埋めに行くか

英ポンド/円は今後どう推移していくのか(写真:アフロ)

 FX(外国為替証拠金取引)トレーダーの間で人気の高い通貨のひとつがポンド円。ドル円などと比べて値動き幅も大きく、大きな利益を狙うことができる反面、ひとつ間違えると大きな損失を被る可能性もある。はたして、今後のポンド円はどう動くのか。FXのカリスマトレーダーとして知られる池辺雪子さんが解説する。

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 現在、イギリスがEUからの離脱(ブレグジット)に向けて動いていますが、議会で大きな障壁となっているのが「バックストップ条項」というものです。

 バックストップ条項とは、イギリスがEU離脱後、イギリスとEUの間で明確に貿易に関する合意が得られるまでは、一旦EUの貿易の枠組み内に留めておくというものです。

 つまり両者で貿易に関する何らかの合意がない限り、現在のEUの枠組みに基づいた貿易関係を継続するというもので、事実上、イギリスは離脱後も独立した貿易の枠組みを作ることはできないということになります。

 そうなるとEU残留とほぼ同義になってしまうことから、議会の離脱派が反対の姿勢を強めている状況です。

 今月中には何かしらの回答は出そうな状況になってきていますが、長期的な視野で見ると、まだまだ不透明な状況が続きそうです。

ポンド円の動向は?

 それではポンド円の動向について解説していきましょう。中長期的に見るとリーマンショック後急落した際に出来た、197円の窓を埋めにいく展開を予想しています。

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