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【注目トピックス 日本株】リソルホールディングス—25年3月期は2ケタ増収増益、ホテル部門ではインバウンド需要を取込み好調に推移

*13:16JST リソルホールディングス---25年3月期は2ケタ増収増益、ホテル部門ではインバウンド需要を取込み好調に推移
リソルホールディングス<5261>は8日、2025年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比10.4%増の284.00億円、営業利益が同26.3%増の26.81億円、経常利益が同31.8%増の25.66億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同38.1%増の19.50億円となった。

ホテル運営事業部門の売上高は前期比20.5%増の148.88億円、経常利益は同90.9%増の25.14億円となった。旺盛なインバウンド需要を捉え、各ホテルにおいて地域特性に応じたプロモーション施策を積極的に展開した結果、客室単価・稼働率ともに順調に向上し、業績は好調に推移した。主力ブランドの「リソルホテルズ」では、「物語のあるホテル」をコンセプトに、ツーリストホテルとしての強みをいかしたブランド構築を進め、サービスと品質の向上に取組んだ。特にホテルでの滞在をより充実したものにするコンシェルジュサービスを拡充した。ホテル館内での日本文化体験イベントや、専任スタッフ「サービスコーディネーター」による周辺情報の案内などを実施し、顧客のニーズを満たすサービス提供を図った。新規事業のリソルステイ事業では、「暮らすように泊まる。」をコンセプトに滞在型貸別荘「スイートヴィラ」の施設数を拡大し、利用ニーズに応じて選べる3つの滞在パターンを推進した結果、リゾート地での避暑・避寒目的の中長期利用や、インバウンド、大人数での利用が増加し、宿泊数は順調に増加した。

ゴルフ運営事業部門の売上高は同3.1%増の83.57億円、経常利益は同11.2%減の9.33億円となった。ゴルフ場全体の品質向上に努めたことで、客単価上昇、会員権販売につながった。また、インバウンド集客においては専門チームを新設し取組みを強化。フェアウェイフロントヴィラ事業を展開する「瀬戸内ゴルフリゾート」では、アジア諸国からの宿泊を伴うゴルフ利用が好調となった。さらに、「大熱海国際ゴルフクラブ」において2026年度の開業に向けた新たなフェアウェイフロントヴィラの開発準備を推進した。前年に取得した「入間カントリー倶楽部」の運営が通期で業績に寄与したものの、夏場の猛暑や台風、2月・3月の天候不順など気象要因の影響を受けた。

リソルの森事業部門の売上高は同8.6%増の39.74億円、経常利益は同24.9%増の3.04億円となった。体験型リゾート「Sport & Do Resort リソルの森」の運営とエリア内の不動産や会員権販売の事業を展開した。ゴルフ部門(真名カントリークラブ)では、顧客サービスの上質化に努めたことで、客単価の上昇及び会員権販売に繋がった。また、「ゴルフ&ステイプラン」の利用において、空港間の送迎実施を開始したことで、インバウンドの受注が大きく伸長した。リゾート部門では、2024年10月に高級ヴィラエリア「Dear Wan Spa Garden」が開業し多くの顧客の支持を受け、計画を大きく上回る売上となった。また、「合宿・研修」の受注が大幅に増加した。新たにオープンした総合カンファレンスホテル「ハイブリッドコモンハウス」を含め宿泊施設の稼働が増加した他、飲食や会議室、各種プログラムの利用などの付帯売上も好調となった。

福利厚生事業部門の売上高は同6.8%増の9.65億円、経常利益は同36.2%増の0.62億円となった。利用実績に応じて補助金を精算・返金する透明性の高い「精算プラン」、提携外施設も利用可能なカスタマイズ性の高い「カフェテリアプラン(プラスユアチョイス)」、宿泊に特化し利用実績分のみを支払う「従量制プラン」を強みに、新規顧客の開拓に注力した。また、新たな営業ツールの導入により新規受注は順調に増加した。加えて、テレビCMなどのプロモーション活動を実施した。さらに、既存会員の利用促進を図るため、魅力的なサービスメニューの開発と利便性向上に努め、業績は順調に推移した。

再生エネルギー事業部門の売上高は同6.3%増の1.03億円、経常利益は同138.7%増の0.53億円となった。売電事業については、リソルの森の施設内において1.5MWの太陽光発電設備を運営し、年間約140万KWの売電を実施。また、自家消費型事業については、「入間カントリー倶楽部」において同社グループのゴルフ場では4ヶ所目となるソーラーカーポートの建設工事を実施し2025年2月より稼働を開始した。

投資再生事業部門の売上高は同81.3%減の1.11億円、経常利益は同95.2%減の0.22億円となった。福島県にある旧ゴルフ場の所有地の一部を販売用不動産として太陽光発電事業者へ売却した。また、市場環境を見据えながら、新規運営施設の仕入れ等の検討を進めた。さらに、ヴィラ建設によるゴルフ場のリゾート型再生、ゴルフ場の再生可能エネルギー用地への転用、海外へのホテル及びゴルフ事業の展開等、今後も新規事業構築を推進するとしている。

2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.6%増の300.00億円、営業利益が同11.9%増の30.00億円、経常利益が同9.1%増の28.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同5.1%増の20.50億円を見込んでいる。

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