*18:50JST 極東貿易---25年3月期2ケタ増収・純利益大幅増、産業設備関連部門・機械部品関連部門が好調に推移
極東貿易<8093>は14日、2025年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比21.4%増の529.82億円、営業利益が同83.3%増の20.38億円、経常利益が同69.8%増の25.25億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同221.4%増の37.17億円となった。
産業設備関連部門の売上高は前期比24.21億円増の147.44億円、セグメント利益は同8.26億円増の10.38億円となった。産業インフラ関連事業は、国内鉄鋼・化学プラント向け設備等の事業、地震・振動計測機器事業が好調に推移し、海外プラント向け機器事業も引き続き好調を維持した。また、航空宇宙・防衛関連事業が好調に推移するとともに、資源開発関連事業では掘削等の事業が好調に推移した。
産業素材関連部門の売上高は同62.87億円増の194.44億円、子会社株式取得に伴うアドバイザリー費用などを計上したことから、セグメント利益は同0.52億円減の1.41億円となった。生活・環境関連事業において、食品用副資材等の輸入商材が為替の影響により低調に推移したものの、機能素材関連事業は、自動車部品用樹脂などが堅調な米国経済を背景に北米向けに好調に推移した。また、連結子会社化した三幸商会の業績も寄与した。
機械部品関連部門の売上高は同6.12億円増の187.92億円、セグメント利益は同1.53億円増の8.58億円となった。精密ファスナー(ねじ類)関連事業は、主に産業機械および建設機械向けが若干減速したものの、全体ではほぼ前年並みを確保した。また、特殊スプリング関連事業の収益性が構造改革により改善するとともに、連結子会社化したウエルストンの業績が寄与した。
2026年3月期通期の連結業績予想については、米国の関税政策等によるマイナスの影響を織り込み、売上高が前期比7.6%増の570.00億円、営業利益が同11.7%減の18.00億円、経常利益が同16.8%減の21.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同57.0%減の16.00億円を見込んでいる。
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