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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】NANO MRNA—臨床開発は順調。mRNA創薬の受託や抗体譲渡などにより期初計画から売上を伸ばす

*15:23JST NANO MRNA---臨床開発は順調。mRNA創薬の受託や抗体譲渡などにより期初計画から売上を伸ばす
NANO MRNA<4571>は14日、2025年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比19.9%減の1.08億円、営業損失が7.55億円(前期は8.64億円の損失)、経常損失が6.87億円(同7.49億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が8.35億円(同7.80億円の損失)となった。
売上高については、化粧品原料販売が当初計画を上まわったことに加え、顧客が保有するmRNA医薬品候補の研究開発支援により収益を計上した。また、同社が保有する抗体ついて、膵臓がんを対象とした診断薬および治療薬の開発を推進するリンクメッドに譲渡することとし、2025年2月、一時金を受領した。さらには、診断薬の販売に至った場合に、総額数億円程度のロイヤリティの受領が可能となるとしている。

悪性度の高い脳腫瘍である膠芽腫を対象とした第1相臨床試験が進むTUG1 ASOに関しては、症例登録が計画されている4段階の増量コホート中、第3段階の用量まで到達した。本治験において、これまでのところ重篤な副作用は確認されておらず、2025年度内には症例の登録が完了出来る見込みである。治験の推進と並行して、2025年2月にTIDES ASIA 2025、また4月にThe 4th China Nucleic Acid Drug and Neotype Vaccine Industrial Conferenceにおいて、TUG1 ASOおよびDDSとして使用している同社独自のYBCポリマーについて紹介するなど、グローバルで製薬企業への導出活動を積極展開中としている。

変形性膝関節症を対象とする治療薬RUNX1 mRNAに関しては、子会社のPrimRNAにより第1相臨床試験をオーストラリアで実施する準備が最終段階まで進んでおり、2025年6月頃に治験開始申請を見込んでいる。

mRNA医薬の研究開発については、RUNX1 mRNAの第1相治験開始が視野に入ったなどの状況から、パイプラインの拡充についての取り組みを進めている。様々な治療技術との融合により新たな治療領域の開拓を開始しており、mRNAエンコード抗体、ゲノム編集、in vivo/ex vivo CAR-T療法などmRNAの適応が見込まれるプロジェクトが含まれる。

2026年3月期通期の連結業績予想について、売上高が前期比32.0%減の0.75億円、営業損失が9.66億円、経常損失が8.56億円、親会社株主に帰属する当期純損失が8.60億円を見込んでいる。

<AK>

fisco

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