*15:37JST ノイルイミューン Research Memo(7):将来のがん治療への貢献度増大に期待
■株主還元策
ノイルイミューン・バイオテック<4893>は研究開発投資を優先しており、これまでのところ株主配当は実施がなく、当面予定もない。同社と株主との関係を付しておくと、同社の時価総額は7,231百万円、発行済株式数4,330万株(3月3日時点)と、小さな創薬バイオベンチャーの実態から見ると大きな企業価値を形成している。とはいえ、米国の創薬バイオベンチャー(臨床試験段階の抗がん剤候補化合物を複数保有)の時価総額をベンチマークすると、時価総額100~150億円程度になり、同社の1.4~2.0倍の株主価値を有している。米国であればもっと高く評価されているかもしれない。
また、同社は多くの安定株主(大株主の鶴亀など)に支えられている。一方で、起業直後から保有し続けている個人株主も少なくないと聞いており、一部の株主からの厚い信頼を得ていると推察できる。同社は上場3年目(起業11年目)を迎えるが、複数の自社開発品(NIB101、NIB102、NIB103など)の臨床試験の成果を得ることで、世界のがん治療へ大きなインパクトを与え、企業価値を高めて株主へ還元できることを、弊社では期待している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
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