*14:35JST 売れるネット広告社---3Qは2ケタ増収、D2C(ネット通販)事業・グローバル情報通信事業の売上高が堅調
売れるネット広告社 <9235>は13日、2025年7月期第3四半期(24年8月-25年4月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比93.7%増の11.24億円と大幅に拡大し、売上総利益も前年同期比84.1%増の6.46億円と大きく伸長。すでに前期通期の実績を上回った。
営業収支・経常収支は赤字計上となったがこれはM&Aに伴う一時費用およびAI開発・人材強化への先行投資によるものであり、将来の収益拡大を見据え戦略的に支出としている。
D2C(ネット通販)向けデジタルマーケティング支援事業の売上高は4.81億円。前年度においては「不正注文の対策」「一部大手クライアントの広告の費用対効果悪化」等によるマーケティング支援サービスの売上高が軟調に推移したが、2025年3月以降は月間売上3,000万円超を安定的に維持し、回復基調となっている。また、「運用型広告」については、5月売上高が1月比3.5倍となる350万円を記録し、力強く成長している。
AI関連サービスでは、AIカスタマーアシスタントや生成AIクリエイティブの複数案件が今期から収益に寄与を開始。
第3四半期単体では、セグメント営業利益がプラスに転じるなど、黒字化を実現した。
第4四半期に向けては、売れる越境EC社による中国TikTokライブコマース施策の本格実施や、売れるD2C業界M&A社の進行中案件が見込まれており、さらなる業績拡大が期待される。
D2C(ネット通販)事業は、オルクスによる自社製品の販売を中心に展開。主力製品であるシートマスク「KogaO+」は累計販売枚数80万枚を突破し、売上高は1.95億円となった。また、営業利益については、2024年8月~2024年12月にグルプスに委託していた、内部取引の広告宣伝費を加味すると、事業全体としては黒字となっており、堅調な収益の獲得が進んでいる。
グローバル情報通信事業の売上高は4.77億円、セグメント利益は0.29億円となった。JCNTが行う「携帯端末・Wi-Fiルーターなどのモバイル通信機器総合レンタルサービス事業」を主軸としている。同事業については、海外における国際的なイベント等もあり堅調に推移した。
2025年7月期通期については3月14日に修正した連結業績予想を据え置いている。
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