*05:55JST NY株式:NYダウは171ドル安、9月利下げ期待後退
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は171.71ドル安の44461.28ドル、ナスダックは31.39ポイント高の21129.68で取引を終了した。
連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちで、寄り付き後、まちまち。ADP雇用統計や4-6月期四半期国内総生産(GDP)が予想を上回ったことを好感した買いに、相場は堅調に推移した。その後、連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで予想通り政策金利据え置きを決定、声明やパウエル議長発言で次回会合での利下げが示唆されず早期の利下げ期待後退で相場は下落に転じた。終盤にかけ、ナスダックはハイテク決算への期待や半導体のエヌビディア(NVDA)の上昇が下支えとなり、プラス圏を回復しまちまちで終了。セクター別では不動産管理・開発や半導体・同製造装置が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落した。
半導体のエヌビデイア(NVDA)はアナリストの目標株価引き上げで上昇。管理医療会社のヒューマナ(HUM)は第2四半期の調整後1株当たり利益が予想を上回ったほか、最高経営責任者(CEO)がトランプ政権の税制法案による戦略への影響が限定的と指摘しメディケイドアドバンテージの成長見通しが好感され、上昇。
アパレルのVANやノースフェィスブランドを運営するVF(VFC)は四半期決算で調整後の1株損失が警戒されていた程拡大せず、上昇。レストラン運営のウィングストップ(WING)は第2四半期決算で、調整後の1株当たり利益が予想を上回り、大幅上昇した。医療機器メーカーのGEヘルスケア・テクノロジーズ(GEHC)は決算内容が予想を上回ったが、下半期の中国地域の弱い売り上げ見通しが嫌気され、下落。
ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)やソーシャルメディアのフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)は取引終了後に四半期決算を発表。それぞれ予想を上回った内容を好感し、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
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