*14:47JST スカラ---25年6月期は黒字転換、DX事業が2ケタ増益に
スカラ<4845>は14日、2025年6月期連結決算(IFRS)を発表した。Non-GAAP指標に基づく売上収益が前期比0.2%減の81.79億円、営業利益が5.61億円(前期は0.25億円の損失)、税引前利益が5.34億円(同0.43億円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益が3.70億円(同2.11億円の損失)となった。
DX事業の売上収益は前年同期比1.2%増の46.16億円、セグメント利益は同45.4%増の7.79億円となった。DX事業全体では順調に伸長し、前年同期に対して売上収益、利益ともに増加した。
人材事業の売上収益は同1.6%減の10.11億円、セグメント利益は同24.9%減の2.28億円となった。一時的なキャリアアドバイザーのリソース不足により、人材紹介に対する企業からのニーズは高いものの、新規会員獲得数の低下及び当期における人材紹介の成約率が減少した。
EC事業の売上収益は同1.8%増の22.77億円、セグメント利益は同4.8%増の3.17億円となった。事業拡大に伴う物流拠点の拡張が必要となり移転を実施し、2025年4月に新物流センターでの稼働を開始した。また、旺盛な海外需要への更なるサービス強化として海外直接配送サービスを2024年12月に開始し、順調に利用件数を伸ばしている。更にトレカ流通業界向けのシステム開発案件を受注し、新規事業となる開発売上を獲得した
インキュベーション事業の売上収益は同7.2%減の2.73億円、セグメント損失は0.16億円(前年同期は1.88億円の損失)となった。事業構造改革による固定費削減が利益に寄与した。
2026年6月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比7.6%増の88.00億円、営業利益が同16.2%減の6.30億円、税引前利益が同18.6%減の5.90億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同58.2%減の4.10億円を見込んでいる。
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