*11:43JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):ネクステージ、フジクラ、インターメスティックなど
ディスコ<6146>:54120円(+120円)
小幅続伸。前日に第2四半期の個別売上高を発表している。7-9月期単体売上高は853億円で前四半期比13.1%増となる。会社計画の755億円からは大きく上振れる格好だが、おおむね市場想定線並みであったとみられる。出荷額は774億円で同16.7%減と落ち込むが、社内想定は上振れているようだ。総じてコンセンサス比ではインパクト乏しい内容とみられ、全体株高の中で相対的に伸び悩んでいる印象も。
フジクラ<5803>:15650円(+1150円)
大幅続伸。米オープンAIがAMDに最大10%出資し、半導体を活用して巨大データセンターを構築すると発表している。前日の米国市場でAMDは23%超の急騰となっている。オープンAIの巨額インフラ整備を受けて、国内市場でもデータセンター・AI関連銘柄に関心が向かう展開となっている。とりわけ、本日は同社や住友電工、古河電工などの電線株に資金が向かっている。
インターメスティック<262A>:2448円(-153円)
大幅続落。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.9%増となった。33カ月連続でのプラス成長を維持。猛暑日が継続したことで「SUNCUT lasses」や「調光レンズ」が好調に推移したほか、引き続き各種プロモーション施策も奏功する形となったようだ。ただ、7月の同24.0%増、8月の同18.0%増との比較で伸び率は鈍化、2カ月間は株価の上昇材料となっていたため、ネガティブな反応が強まる状況のようだ。
中外薬<4519>:7255円(+16円)
続伸。大阪大学の坂口志文特任教授が2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞、免疫反応を抑えるブレーキ役となる「制御性T細胞」を発見したことが主な選定理由とみられる。同社は坂口氏所属の大阪大学免疫学フロンティア研究センターと包括連携契約を締結し、免疫抑制機能を高めた細胞を作る仕組みを解明してきたことで関連銘柄と位置付けられる。ただ、受賞期待は一定程度織り込まれていたこと、短期的業績インパクトが不透明なことから、買い先行後はやや伸び悩む動きに。
ネクステージ<3186>:2631円(+238円)
大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、6-8月期営業利益は59億円で前年同期比2.4倍の水準となり、上半期の同8.9%減から急回復する形になっている。販売台数の増加に加えて、値下げ抑制によって台当たり粗利も改善しているようだ。通期予想は従来の170億円、前期比31.3%増を据え置いている。コンセンサスは会社計画未達であったが、第3四半期までの進捗率から上振れも意識できる状況に。
ispace<9348>:545円(-9円)
反落。公募及び第三者割当による新株式発行並びにオーバーアロットメントによる株式売出を発表し、希薄化懸念から下落している。最大1922万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限258万3000株の第三者割当増資を実施するほか、高砂熱学工業や栗田工業などを割当先とする2638万100株の並行第三者割当増資を行う。発行価格は10月15日から20日までの期間に決定される。ミッション3や補助金支給の対象外となるミッション4の打上げ費用及び開発費用などに充てる。
レナサイエンス<4889>:2034円 カ -
ストップ高買い気配。6日の取引終了後に、サウジアラビア政府の医療研究機関である「キング・アブドラ国際医療研究センター」(KAIMRC)と基本合意書を締結したと発表、好材料視されている。PAI-1阻害薬RS5614の臨床開発や共同研究、さらにはサウジアラビアでの同社パイプラインの事業化に向けた連携などを目的として、基本合意書を締結するもので、今後、サウジアラビアの政府及び研究機関と連携し、「サウジ・ビジョン2030」に貢献するのみならず、同社事業の国際展開を加速するとしている。
キッズバイオ<4584>:245円(+6円)
反発。アルフレッサホールディングス及びカイオム・バイオサイエンスとバイオシミラー医薬品開発及び事業化等に関する基本合意書、並びに個別製品の共同開発のための基本契約書を締結したことを発表した。バイオシミラーの新規開発から製造・供給までをカバーする国内初のバイオシミラーのサプライチェーン構築と安定供給の実現にむけた取り組みをさらに推進するものとしている。なお、同社およびカイオム・バイオサイエンスは細胞株構築に対する対価をアルフレッサホールディングスより受領することになる。
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