*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、米不透明感も日本の積極財政を警戒
7日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きが予想される。米国議会運営の不透明感はドル売り要因だが、米金利高ならドルは下げづらい。一方、自民党の高市新総裁による積極財政が警戒されており、円売り地合いの継続が見込まれる。
前日は材料難のなか、日本の金利上昇に米長期金利が連動して上昇し、ドル売りは後退。ユーロ・ドルは1.1650ドル台から1.1720ドル台に上昇後は伸び悩み、ドル・円は150円半ばから149円70銭台まで下落後は150円台に持ち直した。本日アジア市場で米金利の高止まりが続き、ドルは売りづらい。また、前日急伸の日経平均株価は本日も堅調で、円売り地合いを強めた。ドル・円は150円前半から半ばに小幅上昇している。
この後の海外市場は重要イベントが予定されておらず、米長期金利にらみの展開が続く。米政府機関の一部閉鎖が続き経済指標の発表が遅れる中で金融政策の見通しは立てづらく、不透明感が広がりやすい。半面、前週の米ISM指数では雇用関連の改善が示されたためFRBの早期利下げ観測は一服し、ドルに買いが入りやすい。一方、ドルの割高感や日本の為替介入が意識されやすいものの、「高市政権」発足に向け円売り地合いが続きそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 加・8月貿易収支(予想:-57.5億加ドル、7月:-49.4億加ドル)
・21:30 米・8月貿易収支(予想:-610億ドル、7月:-783億ドル)
※米連邦政府機関の一部閉鎖によって米国の8月貿易収支の発表は延期される見込み
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