*18:26JST 10日の香港市場概況:ハンセン指数は5日続落、米株安や週末の持ち高調整で
10日の香港市場では、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比462.27ポイント(1.73%)安の26290.32ポイントと5日続落。本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が171.81ポイント(1.80%)安の9358.32ポイントと反落した。
前日の米株安を背景に投資家心理が冷え込み、週末を前に持ち高調整売りが広がった。中国の主要経済統計の発表を来週に控えるなか、積極的な買いを控える姿勢が強まったことも相場を押し下げた。
市場では特に時価総額の大きいネット関連株やテクノロジー株に売りが集まり、指数全体を下押しした。人工知能関連など前週まで堅調だった分野に利益確定の売りが優勢となり、幅広い業種に売りが波及した。来週の中国主要経済統計や月末の米中首脳会談を控え、様子見ムードが強い中でも限られた業種に資金が向かった。
ハンセン指数の構成銘柄では、半導体が大幅安。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.1%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.0%安、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が5.0%安、華虹半導体(1347/HK)が4.0%安とそろって大幅に下げた。
また、リチウム関連も安い。江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が10.8%安、天斉リ業(9696/HK)が9.9%安、寧徳時代(CATL:3750/HK)が7.2%安と売りが集中した。
半面、農業関連は高い。中化化肥(297/HK)が9.8%高、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が4.3%高、アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が3.1%高と堅調な値動きを示した。
本土市場は4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は前日比0.94%安の3897.03ポイントで取引を終了した。ハイテク関連を中心に利益確定売りが優勢。金鉱株や非鉄金属、通信なども売られた。一方、金融やエネルギーなどが買われた。
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