*11:06JST はてな Research Memo(6):テクノロジーソリューションサービスの2ケタ成長が続く(2)
■はてな<3930>の業績動向
(3) コンテンツプラットフォームサービス
コンテンツプラットフォームサービスの売上高は前期比9.8%減の328百万円と減収基調が続いた。「はてなブログ」の登録ユーザー数は前期末比3.4%増の1,289万人と堅調に増加したものの、各種SNSの普及によりアドネットワーク広告単価の下落傾向が続き、広告収入が同13.8%減の176百万円となったほか、有料課金サービス「はてなブログPro」の契約件数減少によりSaaS等の売上も同4.7%減の152百万円と低迷した。なお、ブログの書き手を増やす施策として、2023年6月より、記事の有料販売機能※を全ユーザーで利用可能としたほか、同年12月には生成AI技術を活用して、本文の内容を基に記事タイトルを作成・提案する「AIタイトルアシスト」をリリースした。いずれも売上面で顕著な効果は出ていないものの、利用者数は着実に増加しているようだ。
※ codoc(株)が提供するコンテンツ販売サービス「codoc」とのアカウント連携により、記事の単体販売及び月額・年額のサブスクリプションメニューの販売を可能としている。販売手数料15%を同社とcodocでレベニューシェアする。
(4) その他サービス
その他サービスとして、2024年10月に日本ブロックチェーン基盤(株)が運営・管理するパブリックチェーン※1「Japan OPEN Chain(JOC)」に共同運営者(バリデータ※2)として参画し、バリデーション業務を開始した。その対価としてJOCトークン6百万円を売上計上した。今後も毎月JOCトークンを獲得し、売上計上することになる。今後はJOCを活用した社会課題解決につながるWeb3サービスの検討を進めていく。
※1 暗号資産の取引情報の記録に用いられるブロックチェーンにおいて、特定の管理主体を置かず、不特定多数の参加者により取引情報の合意形成を行う仕組みのこと。
※2 ブロックチェーン上の取引(トランザクション)を承認する役割のこと。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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