吉田みく「誰にだって言い分があります」

「顔を見せるの恥ずかしい…」“マスクなし卒業式”を控えた娘の言葉に母の哀しみ

在学中の3年間がすべて「マスク生活」だった中高生も(イメージ)

在学中の3年間がすべて「マスク生活」だった中高生も(イメージ)

「素顔見せたことない級友もいる」高校生の娘

 千葉県在住のパート主婦・チアキさん(仮名、46歳)は、高校生の娘が自身の卒業式への出席を渋り、悩んでいるという。

「娘の通う高校では、生徒も保護者も特別な事情がない限りはマスクを着用せずに参加するように言われています。私としては嬉しいと思っていたのですが、『マスク外して顔を見せるの恥ずかしいから休もうかな……』と言い出すんです。説得すると、『出席はするから、マスクしていってもいい?』とのこと……。今どきの子はこういう考えが普通なのでしょうか」(チアキさん)

 チアキさんの娘によると、マスクを外した姿を見せたことがないクラスメイトもいるという。高校の3年間、ずっとマスク着用をマナーとしてきたのに、急に外すよう指示があっても恥ずかしさや躊躇いがあるそうだ。

「たしかに娘の言い分も少しは理解できますが、コロナも落ち着き始め5類に移行するこのタイミングで、考え方を切り替える必要があるのではないでしょうか。コロナに感染することも怖かったですが、今となっては、“マスク依存”になってしまった娘に不安を感じます」(同前)

 チアキさんの言う通り、政府は今年5月8日から新型コロナの感染症法上の分類をこれまでの「2類相当」から、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に変更する予定。5類になれば感染・発症時の行動制限やマスク着用の推奨もなくなるなど、その対策も緩和される見込みだ。

「娘の話によると、マスクなしで参加する友達もいるそうです。ですが『その子たちはかわいいからマスクなしでも平気なんだよ』と嘆いていました。私にとっては可愛い娘なのに……。なんだか悲しくなりました」

 現在も卒業式に参加することを躊躇しているというチアキさんの娘。直前になっても考えが変わらないようなら、先生に相談するつもりだそうだ。

 学校生活で卒業生として参加する卒業式は一度きり。5類に移行するとはいえ、マスク着用に関して賛否両論があるのも無理はない。外す際は体調に不安がないか、一定の距離が保たれているかなどを配慮しながらマスクを外すことを検討してみるのも良いかもしれない。(了)

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