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2016年内に1ドル110円の円高も? 為替急変時のFX戦略を指南

2016年1月21日 7:00

カリスマFXトレーダー・羊飼い氏が、外為市場の旬な話題をウォッチする連載「FXトレンドフォーキャスト」。今回は、2016年中にも十分起こりうる「為替急変局面」を勝ち抜くFX戦略について解説する。

FXトレーダー・羊飼い氏

FXトレーダー・羊飼い氏

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2015年の為替相場を振り返ると、アメリカの利上げ観測に一喜一憂する方向感の定まらない1年だった。特に、アベノミクスで始まった円安ドル高の強力なトレンドが影を潜めたことが、最大のニュースだったのではないかと感じている。

とはいえ利上げは実施され、時間をかけて段階的に進められていくだろう。長い目で見ればドル高をサポートしていくと考えられるが、短期的にはむしろ逆で、金融危機やリスクオフを引き起こすきっかけになりかねない。

現実に、すでにその影響は広がっている。2015年8月には中国発の金融不安に端を発した世界同時株安「チャイナ・ショック」が市場を襲った。米ドル/円は1日で1ドル=121円台から一時116円台まで下落するという記録的な暴落となった。

アメリカの利上げは、過去にもアジア通貨危機(1997年)などの金融危機を誘発してきた。今回も程度の差はあるだろうが新興国への投資マネーが引き揚げられ、資金を失った国々の株価や通貨、景気は多かれ少なかれ打撃を受けるだろう。

2016年も、世界の投資マネーの流れにひずみが生じ、株安やリスクオフによる円高、世界的な金融市場の混乱が同時多発するショックの発生は十分ありえる。個人的には1ドル=110円程度の円高局面があってもおかしくはないと考えている。

こうしたショック時に取りうる対応として、最も安全な選択肢はポジションをすべて閉じて静観することだ。相場は必ずしも一方向に向かうわけではなく、ボラティリティ(変動率)も大きくなっているので、トレードするリスクは非常に高まる。

なによりこうしたショック時はストップロス(損切り指値)が機能しなかったり、指定したレートで約定できなくなるおそれもあり、予期せぬ事態が起こりかねない。混乱が収まるまで様子見に徹するのも立派な戦略のひとつだろう。

◆暴落直後の反発局面をロングで狙う目安

もちろん、ボラティリティが大きくなっている相場は、うまくいけば大きな値幅を取れるまたとないチャンスでもある。いち早くショート(売り)できれば莫大な利益も狙えるので、リスクを取って勝負をかけるのもいいだろう。たとえば、反転した時に備えてストップロスを入れたうえで、あとは1円ぐらいの下落を狙ってショートするという戦略が考えられる。

とはいえ、実際はいうほど簡単ではないことを、多くのトレーダーが実感しているはずだ。その渦中で、今がショック時だと冷静に認識することは難しく、あれよあれよという間に下げは加速する。これが暴落局面だと気付いたときにはすでに大底、ということも往々にしてあり、百戦錬磨のトレーダーであってもこうした局面でうまく立ち回るのは容易ではない。

下落幅が大きいほど反発も大きくなるので、リバウンドを取りに行く戦略はあっていいが、値ごろ感から安易に押し目買いするのも危険が伴う。大底や中途半端な反発を狙う取引はまさに「一発退場」の危険と隣りあわせといっていい。急激なリスクオフの局面でトレードするならまずは目をつぶってショートするしかなく、明確な底打ちのサインが確認できるまではロング(買い)するべきではない。

羊飼いの場合、米ドル/円であれば底値から1円以上戻して、丸1日下げなければそこで初めてリバウンド狙いのロングを考えることにしている。暴落の直後であれば最低でも1円ぐらいは戻さなければ反発とはいえないと思うからだ。

ちなみにチャイナ・ショックの時は、羊飼いは勝負を避けた。その数日前から米ドル/円の上値は重いと判断し、ショート目線でスキャルピング(わずかな利幅を狙って短時間で売買を繰り返す手法)を繰り返していたが、この日突然118円台から116円台まで一気にレートが飛んだのを見てトレードを中断した。この尋常ではない値動きが落ち着くまでは、静観することにしたのだ。

翌日以降、118円台まで戻したのを確認して119円台でロングし、取引を再開したものの、結局わずかな利益で手仕舞って様子見に戻ってしまった。あまりの乱高下に相場観が崩れてしまい、経験上こういうときに無理をしてもロクなことはないと実感しているからだ。

とはいえ、こうした一時的なショックは、長期的には押し目買いのチャンスといえるかもしれない。長い目で見れば米ドルはいずれ上昇トレンドに復帰する可能性は高いし、レバレッジをかけないのであればショック時の急激な円高でロングポジションを取る戦略も検討の価値はあると思う。

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