乗っているベーコンは、実店舗では厚切りの長いベーコンが1枚なのに対し、ファミマ版は薄切りが2枚。ボリューム感では物足りなさを感じるものの、カリカリの食感はファミマ版ならではで、また別の魅力があると言える。その他の具は、玉ねぎ、ピーマン、ソーセージで、実店舗版と同じだ。
何より注目したいのが、トマトソース。電子レンジで温めた後、蓋を開けた瞬間にふわっと立ち込める酸味が効いたソースの香りが、鼻腔を刺激し、食欲をそそる。そのまま麺をかき混ぜることで、粉チーズやコショウがソースと麺と見事に絡み合い、絶妙なおいしさを作り出す。ひと口食べたら、そのまま全部を一気に食べ尽くしたくなるナポリタンだ。
実店舗の再現度は高い
実店舗からテイクアウトした大盛りのナポリタンとファミマ版を比べると、ボリュームの違いこそあるが、太麺の食感やソースの味など、全体的な印象としての再現度は高い。むしろボリュームが適度な分、全体的なバランスがよく、完成度が高いコンビニナポリタンではないだろうか。
「パンチョのスパゲティーは、前日に茹でた麺をフライパンでソースと絡めながら、すばやく熱して作っています。アルデンテであれば、茹でてから時間が経ったらおいしくなくなってしまいますが、パンチョの麺の場合は、時間が経ってもおいしさが持続している印象です。そういう意味では、コンビニ商品に向いているパスタと言えそうですね」(小浦氏)
パンチョのナポリタンの魅力をしっかりと再現しているファミリーマートの『パンチョ×ファミリーマートコラボパスタ』。その味を試してみる価値は十分あるだろう。