本誌『女性セブン』の読者アンケート結果を見ると、「40℃の熱がある時、『あんまり無理するなよ』と言いながら洗濯物を渡された」(正社員・46才)、「『それくらいやったら?』と言われる。そっちこそ、それくらいって言うならやったら?」(パート・47才)と、いくらルールを決めても“男子厨房に入らず”を貫こうとする夫も多い。こんな腰が重い夫との家事シェアは、頼み方が重要だ。
「疲れてるからアレやっといて」では不充分だと、家事シェア研究家でNPO法人「tadaima!」代表理事の三木智有さんは言う。
「『熱があるから、洗濯物をたたんでくれたらゆっくりできて、明日には元気になれそう』『疲れてイライラしてるけど、あなたがコーヒーをいれてくれたらホッとするな』など、“どれだけ助かるか”を伝えると、頼まれた側もやる気が出ます」
面倒くさがりの夫には、選択肢を提示するのがいい。
「『お皿洗いとお風呂掃除だったらどっちがいい?』と、複数の仕事を提案すれば、どちらか1つはやってくれる確率が上がります。『どっちがいい?』と言われると、『提案されたものの中から選ばないといけない』という気持ちになるのです」(本間さん)
相手に主導権を渡しているように見えるので、プライドが高めの夫にも有効だ。
「よく、“頼んでもいつまでたってもやってくれない”と怒るかたがいますが、夫はもちろん子供にも、それぞれのタイミングがあります。今すぐではなく『19時までにテーブルを片づけておいてね』と期限を決めましょう」(本間さん)