投資

米国ETFの手数料が実質無料、国内初「ゼロETF」が開始

 2017年2月27日、マネックス証券株式会社(以下マネックス証券)は、国内初となる米国ETF(上場投資信託)手数料実質無料プログラム「ゼロETF」の開始を発表した。

 本プログラムの開始を記念して、同日、新丸の内ビルディングにてマネックス証券 代表取締役会長CEOの松本大氏と、ウィズダムツリー・ジャパン株式会社・最高経営責任者(CEO)のイェスパー・コール氏による「ゼロETF」リリースセミナーが開催された。

松本大氏とイェスパー・コール氏

松本大氏とイェスパー・コール氏

「ゼロETF」対象銘柄となるのは、ETFに特化した運用会社として唯一の上場企業であり、ETF運用資産412億ドルを超える米国ETF業界大手、ウィズダムツリー・インベストメンツが手がけるウィズダムツリーETF28銘柄である。対象銘柄の手数料分は、取引日の翌月末までに、ユーザーの外国株取引口座に米ドルでキャッシュバックされる仕組みだ。

 ウィズダムツリーETFの特徴は、配当加重ETFであること。従来の一般的な指数は時価総額加重方式であることが多いが、同社は配当額や配当成長に着目し、独自に算出した指数を採用している。長期投資でより効果を発揮することが期待できる設計となっており、ウィズダムツリーETFは世界中の投資家に利用されている。

 セミナーでは、ウィズダムツリー・インベストメンツの日本拠点であるウィズダムツリー・ジャパンCEO イェスパー・コール氏が「ゼロETF」プログラム開始にあたり、以下のようにコメントした。

「日本にはものづくりの伝統があり、『お客様のために』という精神のもと、あらゆるサービスが目覚ましい進化を遂げてきました。しかし、金融業界に関しては、なぜか供給者側が常に優位にたっており、お客様のためという視点があまり感じられません。投資信託の手数料の高さはその現われだと思います。私の気持ちに強く共感してくれたのが松本大氏でした。マネックス証券とウィズダムツリーの提携により、真にお客様のために役立つ、コストパフォーマンスの高い投資商品を提供できればという思いから、今回の『ゼロETF』プログラムが生まれました」

「ゼロETF」は手数料が実質無料になるほか、現時点で、以下のようなサポートサービスが予定されている。

(1)四半期に一度のオンライン運用説明会の開催
(2)四半期に一度「ゼロETF」により構成されるモデルポートフォリオの送付
(3)対象ETF保有者限定の少人数オフライン懇親会の開催

 投資初心者や、初めて米国ETFを購入するユーザーにも、こういったサポートにより安心して参加してもらえるように、という「お客様のため」を標榜したサービスとなっている。

 ETFの他にも、米国株において、業界最多の取引銘柄数と最安水準の手数料を誇るマネックス証券では、3月から新たに米国株取引専用スマートフォンアプリの提供を開始している。日本の投資家に向けて、海外の魅力的な投資商品を積極的に提供するマネックス証券の新たな試みに注目したい。

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