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日本のK-POPブームに変調の兆し

日本のK-POPブームに変調の兆し 人気グループ多数出演のライブでも空席が目立ち…ファンからは「グループ増えすぎ」「来日しすぎて希少性がなくなった」の声も

第5世代のRIIZE(Getty Images)

第5世代のRIIZE(Getty Images)

BOYNEXTDOOR(Getty Images)

BOYNEXTDOOR(Getty Images)

人気グループが複数集まるコンサートで空席が目立つように

 前述した第4世代、第5世代のグループは、いずれも日本国内で単独コンサートができるレベルの人気を誇る。

 しかし、そのようなグループが複数組出演するイベントでも空席が目立つようになったと指摘するのは、BTSからK-POPにハマり、現在では複数のグループを並行して応援している、銀行員の女性・Bさん(30代)だ。

「コロナ禍のオンラインコンサートがあり、その後、会場で声出しライブができるようになって以降、K-POPのイベントは大盛況でした。2022、2023年頃なんて、空席はまったくなかったんですよ。たった数曲でもいいから推しのグループを見たい、という新規のファンが多かった。来日してコンサートをしてくれる機会自体が貴重だったので、3曲、5曲くらいしか歌わなくても、2万円程度のチケットを買うファンが殺到していました」(Bさん)。

 そんな状況に変化を感じるようになったのは、今年に入ってからだという。

「今年に入ってから驚いたのが、ドームレベルでチケットが完売するような人気グループが複数出演するイベントでも、空席が目立つようになったこと。この間行った東京ドームのイベントなんて、ガラガラでびっくりしましたよ。こんなに空席がある東京ドームは初めてだった。

 自分の推しのパフォーマンスが終わったら帰ってしまうファンもいて、最後なんて『出てくるアイドルかわいそう』とすら思いました。そもそも、アイドルと会える機会が増えすぎたから、希少性がなくなっていると思う。数年前は日本でのライブ自体が貴重だったけど、今は握手会やサイン会、イベントなどで何度も会えるので、『たった数曲のために1万円以上払えない』と思うファンがいるのも理解できます。そのお金を払うなら、単独ライブにお金を払いたいというのが、当然のコスパ感覚ですよね」(Bさん)

 後編記事《「これ以上お金はかけられない」K-POPファン卒業を決意する人たちが続々 「日本人ファンは舐められている」「事務所への不信感」…物価高も重なってブーム拡大に暗雲も》では、ここ最近K-POPアイドルのファンを卒業したという人たちに、それぞれの事情を尋ねた。

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