トヨタ自動車の豊田章男会長(右)とも親交が深い元横綱・白鵬(写真/共同通信社。2024年)
相撲協会を退職した元横綱・白鵬(40)は、今後何をするのか。モンゴルから帰国後の6月9日に会見予定だが、そこから動き出す「大いなる野望」とは──。
史上最多の優勝45回を誇りながら協会を去る元横綱・白鵬。宮城野部屋の再興が認められず、モンゴル出身の後輩・照ノ富士親方の“部下”となることに耐えられなかったとされるが、ある親方は「9日の会見では協会批判は控えるのでは」とみる。
「5月場所中に白鵬と話をしたが、“(退職後は)色々とやることがある。資金には困っていないから”と希望に満ちていた。退職後は『白鵬』の名で、相撲に関係したビジネスをするつもりでしょう。そうなると、相撲協会は四股名について芸名として協会に帰属するとの考えですから、揉めないほうが得策でしょう」
退職後も自ら主催する少年相撲大会「白鵬杯」を両国国技館で開催するといった目的のために、「協会に後ろ足で砂をかけるようなことはしないのでは」(同前)とみられているのだ。
協会ではなく白鵬を支援
“資金には困っていない”のは本当だろう。これまでも、白鵬個人を支えるスポンサーは数多くあった。
「2023年1月の引退相撲は500万円の超高額チケットが話題を呼びましたが、大塚製薬やパチンコメーカーのSANKYOなど有名企業が協賛に名を連ねた。また、トヨタ自動車の豊田章男会長とも親交が深いことで知られます」(後援会関係者)
白鵬が現役だった2019年の名古屋場所から、宮城野部屋は愛知県豊田市にあるトヨタスポーツセンターに宿舎を構えていた。
「陸上競技場や体育館、プールなども併設された、一大スポーツ施設内にあるエアコン完備の合宿所が宿舎という、他の部屋ではまずない厚遇でした。トヨタは引退相撲の協賛も務め、白鵬の断髪式では豊田氏が師匠の直前にあたる最後から2番目で髷にハサミを入れています。500万円ともいわれる高額な祝儀を包んだことが関係者の間で話題となった」(同前)