*13:44JST 株式会社タウンズ:2025年6月期第3四半期決算説明会文字起こし(4)
タウンズ<197A>
ここからは、2025年6月期第3四半期累計期間の業績についてご説明します。
当社の2025年6月期第3四半期累計期間の業績は、前年同期比で増収増益にて着地しました。売上高は、第1四半期終了時点では前年同期比で小幅に減収となっておりましたが、中間期間終了時点で同増収に転じ、第3四半期終了時点では増収幅を伸ばすことが出来ました。
また、粗利率の改善により各段階利益率は前年同期比で改善しています。この大きな要因はセールスミックスの変化であり、相対的に利益率の高い新型コロナ単品検査キット及びコンボ検査キットの売上高に占める割合が高まっております。新型コロナのみが流行している時期においては新型コロナ単品検査キットが主に用いられましたが、インフルエンザと新型コロナが同時流行している局面においては、医療機関においてコンボ検査キットの選択率が高まっているものと見受けられます。
減価償却費を含む販管費は、前年同期から特筆すべき大きな変化は無く、営業利益やEBITDAについても順調に進捗しております。
第3四半期累計期間における主要製品別の売上高を見ると、新型コロナ単品検査キットとコンボ検査キットにおいては前年同期比増収、インフルエンザ検査キットにおいては減収となりました。
第3四半期累計期間においては、新型コロナとインフルエンザのいずれも前年の流行規模を大きく下回りました。新型コロナについては、前年同期比で約4割流行規模が小さかったものの、当社は市場シェアを大きく伸長させることで前年同期を上回る販売数を確保しました。インフルエンザについても、第3四半期累計期間における流行規模は前年同期比で約5割小さいものとなりました。年末年始にかけて瞬間的に観測史上最大となるインフルエンザ流行が報道されたこともあり、当期はインフルエンザが大流行したとの印象があるかもしれません。
しかしながら、前期においては長期間インフルエンザが流行していたのに対して、当期は流行期間が短かったことから、累計としての流行規模は前期より小さくなったものです。かかる環境下において、当社はインフルエンザ検査キットの市場シェアを更に拡大させたものの、流行規模の縮小に加えて、検査キット需要の軸足がコンボ検査キットに移ったこともあり、補いきれずに減収となりました。コンボ検査キットについては一定のシェア向上を達成しており、医療機関においてコンボ検査キットの選択率が高まっている中で、しっかりと販売数を確保することができました。
こちらのスライドは前年同期比での売上高の増減要因を説明したものです。インフルエンザ検査キットの数量減少、各製品の単価下落によるマイナス影響がありながらも、新型コロナ単品検査キットのシェア向上による販売数量の増加、コンボ検査キットのマーケット拡大分の着実な取り込みで補って、増収となっています。
業績予想策定時においては、競争環境の変化から新型コロナ単品検査キット及びコンボ検査キットの販売単価を、前年通期実績に対して10%程度下落する想定としていましたが、当第3四半期の実績においてはそのような大きな低下は見られていません。
株式会社タウンズ:2025年6月期第3四半期決算説明会文字起こし(5)に続く
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