閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
FiscoNews

【注目トピックス 日本株】株式会社オーケーエム:2025年3月期決算および中期経営計画説明会文字起こし(3)

*12:43JST 株式会社オーケーエム:2025年3月期決算および中期経営計画説明会文字起こし(3)
オーケーエム<6229>

オーケーエムについて簡単に説明します。

当社は工業用バルブの製品開発を行っており、標準製品に加えて、カスタマイズを強みとするバルブメーカーです。

社名「オーケーエム」の由来は、旧社名である奥村製作所にあります。1993年、新たな可能性を広げる企業としてイメージを刷新する思いから「OKM」としました。ロゴの中の「M」には5本の赤い線があり、モラール、マーク、メカニクス、マーケット、マネジメントの5つの「M」を「OK」にするという意味が込められています。

当社が取り扱うバルブは、流体、すなわち流れるものを確実に流し、確実に止め、さらに絞る・調節するといった機能を持つ機器です。

使用される場面としては、船舶や工場設備、発電所、高層ビルなどの建築物が挙げられます。こうしたインフラや配管のある場所、つまり私たちの生活や産業を支えるあらゆる場面で、オーケーエムのバルブが活躍しています。

当社の主要製品について説明します。

まず、バタフライバルブです。これは、輪の中に配置した円板を90度回転させることで、流体を止めたり、流したり、あるいは中間の位置で絞って調節する機能を持ったバルブです。バタフライバルブは、グローブバルブなど他のタイプと比較して非常にコンパクトで軽量なのが特長です。

次に、ナイフゲートバルブです。輪の中のプレートを出し入れすることで、流体を流したり止めたりします。

続いて、ピンチバルブはゴムチューブを押しつぶして流体を止め、開放することで流体を流します。ナイフゲートバルブやピンチバルブは、粘度の高い液体や粉体など、いわゆるヘビーユースに適したバルブです。

これらの工業用バルブは、直径25ミリ(2.5センチ)から2メートルまでの配管に取り付け、さまざまな流体を制御します。対象となる流体も、液体、気体、固体、さらにはスラリー状のドロドロしたものまで多岐にわたります。

また、当社では標準品に加え、お客様のニーズに応じたカスタマイズバルブの提供も行っています。

当社の競争優位性、すなわち特徴は大きく3つあります。

1つ目は、時代や市場のトレンドに合わせ、ニーズを的確に捉えてきた点です。過去から現在に至るまで、多様な流体に個別対応できるバルブの開発・設計・提供を行ってきました。その結果、幅広い業界のお客様から流体制御に関する多くの情報を収集・蓄積することができました。これらの情報は次の製品開発に活かすだけでなく、他のお客様にも提供することで、満足度の向上につなげています。

2つ目は、カスタマイズバルブの開発体制です。お客様ごとの流体や使用環境をできる限り再現し、テストを重ねて開発を行っています。検証によって得られたデータを蓄積し、次の開発に活用することで、より精度の高い製品を提供しています。

3つ目は、多様な条件に対応できる製品展開です。扱う流体はさまざまで、低温・高温、低圧・高圧といった幅広い条件に対応できるよう、カスタマイズ製品を提供しています。

当社の製品は、ベースとなる機種は約20種類ほどですが、サイズ、構成素材、操作方法(手動・電動モーター・空気圧)などを組み合わせることで、多品種化を実現しています。こうした多様な組み合わせにより、短納期での提供を可能にしている点が、当社のビジネスモデルの強みです。

当社は、各時代のニーズに応じたカスタマイズ製品を提供してまいりました。

1950年代には、製紙・紙パルプ業界向けにナイフゲートバルブを中心とした製品を提供し、お客様から高い評価をいただきました。

1980年代には、建築設備分野、特に空調設備向けに対応しました。冷水と温水をうまくミックスして冷暖房を実現するための、電動制御によるバタフライバルブの開発に成功し、こちらも高く評価されています。

2000年代以降は、造船分野において、さまざまな船種に対応したカスタマイズバルブを提供し、引き続き評価をいただいています。

近年では、同じく造船分野において、船舶エンジンの排ガス処理に使用される専用バルブの開発に取り組み、高い評価を得ています。

株式会社オーケーエム:2025年3月期決算および中期経営計画説明会文字起こし(4)に続く

<MY>

fisco

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。