<6005> 三浦工 3042 +105.5大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を4700円から4800円に引き上げた。各社との業務提携はプロダクトラインナップ拡充による提案力強化に寄与するとみているほか、他社機器も含めた保守領域拡大は中長期の利益基盤作りとして期待できると。利益の安定成長力は高く、株価の割安感は強いと評価。米CB社のフル寄与、業務提携拡大による持分法利益増を反映してEPS予想は上方修正のもよう。
<6666> リバーエレテク 464 +80ストップ高。業界トップクラスの低電圧駆動を実現する水晶発振器「FCXO-07F」を開発し、出荷を開始したと発表している。同製品は半導体微細プロセス技術に対応する水晶発振器として、わずか0.9Vから駆動可能という高度な省電力設計を実現しているもよう。最先端モバイル機器において低電圧化が進行している中、ユーザー需要の取り込みが期待される状況となっているもよう。今期中の量産化を目指すとしている。
<7202> いすゞ自 1959.5 +3もみ合い。2927万9000株の株式売出、並びに、439万1800株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。売出人は複数の金融機関となっている。売出価格は6月10日から12日の間に決定。短期的な需給悪化につながるとの見方が先行。一方、株式需給への影響も顧慮して、発行済み株式数の4.9%に当たる3500万株、500億円を上限とする自社株買いの実施も発表。売出株数を上回る取得規模に。
<7276> 小糸製 1827.5 +62大幅続伸。発行済み株式数の13.04%に当たる3700万株、500億円を上限とする自己株式の取得実施を発表。取得期間は6月2日から26年5月29日まで。企業価値のさらなる向上、株主への利益還元の充実を図ることなどが目的。「第1次中期経営計画」では、26年度までの3カ年累計で2000億円以上の株主還元を実施することを掲げており、その方針に基づくものでもある。目先の需給改善が期待された。
<5301> 東海カーボ 1037 +37大幅続伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1200円から1500円に引き上げた。黒鉛電極事業において欧州子会社の売却を発表、欧州の黒鉛電極の収益が厳しかった中、業績改善の進展が期待できるとみている。また、競合他社も黒鉛電極の生産拠点閉鎖などを公表、黒鉛電極の需給バランス改善も期待できると。事業構造改革の進展に伴い、株価の評価余地は高まったと考えているようだ。
<4547> キッセイ薬 4290 +330大幅続伸。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価を5000円とした。主力製品は少なくとも 30年まで特許が満了しないこと、後期段階のパイプラインの状況などから、下振れリスクは低いと判断。一方、バセドウ病、過活動膀胱、ナルコレプシーの3つのフェーズ1準備段階の低分子化合物開示などから、今後のポジティブカタリストは期待できると分析。自己株取得計画なども評価と。
<4552> JCRファーマ 541 +80大幅続伸。前日にサンバイオが、「アクーゴ脳内移植用注」を出荷するための承認条件に関わる第3回目の製造結果について、規格試験と特性解析ですべての基準値を満たし適合となったと発表した。同社とサンバイオでは、同薬について1月、商用製造検討のための試製造に係る製造委受託契約を締結している。今後の業績インパクトへの思惑が強まる状況とみられる。なお、サンバイオは本日、出尽くし感も手伝って売り優勢の展開に。
<2884> ヨシムラフード 1015 +57大幅反発。日中両政府は、中国が全面停止していた日本産水産物の輸入再開に向けた手続きに合意したと伝わっている。これまで、東京電力福島原発の処理水の海洋放出を機に、中国側が23年に輸入を全面的に停止していたが、日中の関係省庁局長級協議において、輸出入の再開に向けて安全性を証明する方策を確認したようだ。
今後の中国向け輸出再開による業績押し上げが期待される展開に。
<6723> ルネサス 1783 -66大幅反落。新素材を使ったEV用次世代パワー半導体の生産を断念したと伝わった。
今年初めにも生産を開始する予定だったが、EV販売鈍化で市況が悪化していることが背景のもよう。中国メーカーが政府補助を受けて生産量を増やしており、採算をとることが困難と判断のようだ。SiC製品の生産を断念したが、シリコンを使うパワー半導体についても計画を見直しているとされる。なお、本日は半導体関連株の軟調地合いも逆風に。
<6146> ディスコ 32870 -1960大幅反落。本日は半導体関連の主力銘柄が揃って売り先行の展開に。前日の米国市場では、28日に決算を発表したエヌビディア株が3.2%の上昇となり、米国株高を牽引する動きとなった。ただ、時間外取引で約5%上昇していたことなどから、前日の東京市場ではエヌビディア株高を先取りする動きが強まり、国内半導体関連は総じて強い動きだった。エヌビディア上昇が限定的にとどまったことで、前日の反動が優勢の展開に。
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