*05:41JST NY株式:NYダウは214ドル高、関税協議の進展期待が続く
米国株式市場は続伸。ダウ平均は214.16ドル高の42519.64ドル、ナスダックは156.35ポイント高の19398.96 で取引を終了した。
取引開始前に伝わったOECD(経済協力開発機構)による世界やアメリカの成長率見通しの引き下げが重しとなり、ダウ、ナスダックともに寄り付き後は前日の終値近辺で一進一退、上値の重い展開が続いた。しかし、関税交渉を巡って週内にも米中首脳による直接対話が予定される中、協議の進展期待が相場を下支えした。その後ダウ、ナスダックは揃ってプラス圏で堅調に推移、ナスダックは引き続きエヌビディア(NVDA)など半導体株がけん引、徐々に上げ幅を拡大する展開となった。ダウ、ナスダックは上昇して取引を終了。セクター別では半導体・半導体製造装置、耐久消費財・アパレル、エネルギーが上昇、家庭・パーソナル用品、メディア・娯楽が下落した。
ディスカウントストアのダラー・ゼネラル(DG)は市場予想を上回る決算内容と通期見通しの上方修正を受け大幅高。宝飾品小売りのシグネット・ジュエラーズ(SIG)は決算が好感され大幅高。デジタル画像検索収集サイトを運営するピンタレスト(PINS)は投資判断の引き上げを受け上昇。建設機械メーカーのキャタピラー(CAT)はアナリストの目標株価引き上げが好感され上昇した。
カーボンフリーエネルギー会社のコンステレーション・エナジー(CEG)はメタ・プラットフォームズ(META)と原子力発電を提供する20年契約を締結し、株価は一時上昇したが、買いの勢いは続かず結局小幅安で引けた。5月の6000人規模の人員削減に続き、数百人規模の追加削減に踏み切ったと伝わったマイクロソフト(MSFT)は小幅高 ウォルト・ディズニー(DIS )も世界で数百人規模の人員削減へと伝わり小幅高だった。
アトランタ連銀のボスティック総裁はFRBには関税の影響を検討する時間があるとの認識を示すとともに、年内いずれかの時点で1回のみの利下げ実施の可能性に前向きな姿勢を改めて示した。
(Horiko Capital Management LLC)
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