*05:57JST NY株式:NYダウは542ドル安、雇用減速や関税、地政学的リスク上昇を懸念
米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は542.40ドル安の43588.58ドル、ナスダックは472.32ポイント安の20650.13で取引を終了した。
トランプ政権による高関税発動や予想を下回った雇用統計を嫌気し、寄り付き後、下落。その後発表されたISM製造業やミシガン大消費者信頼感指数も予想を下回り、経済に悲観的な見通しが強まり一段安となった。オンライン小売、アマゾン(AMZN)の決算に失望した売りがナスダックを押し下げた。トランプ大統領がソーシャルメディア投稿で、ロシアのメドベージェフ前大統領の挑発的な声明を受け、適切な地域に原子力潜水艦2隻の配備を命令したとの報道で地政学的リスク上昇を警戒した売りに一段と拍車がかかり、終盤にかけ下げ幅を拡大し、終了。セクター別では医薬品・バイオテクが上昇した一方、小売が下落した。
ソーシャルネットワークプラットフォームを提供するレディット(RDDT)は第2四半期決算で1株当たり利益が予想を上回ったほか、第3四半期の売上見通しも広告収入の強い伸びが支援するとし予想を上回り、上昇。住宅建設のレナー(LEN)、DRホートン(DHI)は低調な経済指標を受けた利下げ観測にそれぞれ上昇。
オンライン小売のアマゾン(AMZN)は四半期決算で示した冴えない営業利益見通しに失望した売りが継続。暗号資産などのオンライン取引プラットフォームを提供するコインベース・グローバル(COIN)は第2四半期決算で売上が予想を下回り、下落。銀行のJPモルガン(JPM)、シティグループ(C)などは、雇用減速による消費者への影響が警戒され、それぞれ下落した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は再び20超えとなった。
(Horiko Capital Management LLC)
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