*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米ISM非製造業指数にらみドル買戻しも
4日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げへの思惑が広がり、ドル売り地合いは継続。ただ、今晩の米ISM非製造業景況指数が堅調なら、ドルに買戻しが入りやすい展開となりそうだ。
前日は想定外に弱い内容となった1日の米雇用統計を消化する展開で、連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げに期待が浮上。また、ハト派寄り当局者の連邦公開市場委員会(FOMC)メンバー入りへの思惑も広がり、米10年債利回りの低下でドル売りが続いた。ユーロ・ドルは1.15ドル半ばで底堅く、ドル・円は147円を割り込んだ。本日アジア市場でドル売り再開で、ドル・円は早朝から弱含み、一時146円半ばに値を下げた。
今週は手がかりが乏しいなか、海外市場はドルの下げを見極める展開となりそうだ。米トランプ政権がFRB人事でハト派寄りの当局者を増強するとみられ、弱い雇用統計を背景に次回9月のFOMCは利下げに踏み切ると思惑から米金利安・ドル安の基調を強める見通し。ただ、今晩発表の米経済指標でISM非製造業景況指数が注目される。同指数は景気の好不況の境目である50を上回り前回からさらに改善が予想され、ドル買い戻しの材料になりやすい。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・7月サービス業PMI改定値(予想:51.2、速報値:51.2)
・18:00 ユーロ圏・6月生産者物価指数(予想:前年比+0.6%、5月:+0.3%)
・21:30 米・6月貿易収支(予想:-618億ドル、5月:-715億ドル)
・21:30 加・6月貿易収支(予想:-59億加ドル、5月:-58.6億加ドル)
・22:45 米・7月サービス業PMI改定値(速報値:50.8)
・23:00 米・7月ISM非製造業景況指数(予想:51.5、6月:50.8)
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