*07:45JST NYの視点:米7月ISM非製造業景況指数は予想外に低下、コスト上昇で企業は投資に慎重
米供給管理協会(ISM)が発表した7月ISM非製造業景況指数は50.1となった。6月50.8から上昇予想に反し低下した。重要項目となる新規受注は50.3と、51.3から低下した。ただ、2カ月連続で活動拡大域となる50を上回った。雇用項目は46.4と、47.2からさらに低下し3月来の低水準。2カ月連続で活動縮小域となった。米経済の7割を消費が占めるため、同指数の低下は成長減速の可能性を示唆する。
コストの上昇や需要の鈍化が明らかになった。トランプ関税発動前に高関税を回避すべく売り上げが大幅に伸びたのち、経済への不透明感に企業は受注に消極的となっている。
仕入れ価格は69.9と、6月67.5から低下予想に反し上昇し、22年10月来で最高。設備、部品が全体コスト指数を押し上げ。一部の企業はコストの上昇を理由にプロジェクトを延期している。コストの上昇で、企業は利益率の低下を警戒し、今後さらに新規雇用や投資を控える可能性がある。
■米7月ISM非製造業景況指数:50.1(6月50.8)
仕入れ価格:69.9(67.5)
新規受注:50.3(51.3)
受注残:44.3(42.4)
入荷遅延:51.0(50.3)
在庫:51.8(52.7)
雇用:46.4(47.2)
新規輸出受注:47.9(51.1)
輸入:45.9(51.7)
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