*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、米9月利下げ観測も下値で買戻し
7日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米雇用情勢の悪化が裏付けられれば、米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げ観測でドル売り地合いに。ただ、下値ではドルに買戻しが入りやすく、大幅安を回避しそうだ。
前日は材料難のなか、前週末の予想外に悪化した米雇用統計が改めて材料視され、連邦準備制度理事会(FRB)当局者の見解から9月利下げに思惑が広がった。それを受けた米長期金利の低下でドル売り地合いに傾き、ユーロ・ドルは1.16ドル付近から1.17ドル付近に浮上、ドル・円は147円60銭台から146円台に失速。本日アジア市場で米金利は下げ渋り、ドル売り一服。また、日本株高による円売りでドル・円は147円台を回復した。
この後の海外市場はトランプ政権の高関税政策でインフレ圧力が意識され、ドルは基本的に売りづらい。ただ、今晩発表の新規失業保険申請件数は増加が予想され、前週の予想外に低調な雇用統計を裏づける内容なら、次回連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを見込んだ米金利安・ドル安に振れやすい。また、FRB人事でハト派寄り当局者のメンバー入りが取りざたされ、ドル売りの支援要因に。もっとも、146円台はドルの買戻しで大幅安は想定しにくい。
【今日の欧米市場の予定】
・20:00 英中央銀行政策金利発表(予想:4.00%、前回:4.25%)
・21:30 米 4-6月期非農業部門労働生産性(予想:前期比+1.8%、前回:-1.5%)
・21:30 米 前週分新規失業保険申請件数(予想:22.4万件、前回:21.8万件)
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